極低レベル測定のために一切の妥協を排したフラッグシップモデル
極低レベル α 線および β 線に対する、高感度で比類なき検出力により、Quantulus GCT 6220 は厳格な環境アプリケーションにおいて、最も理想的なソリューションです。
Quantulus GCT 6220 は BGO(Bismuth germanium oxide)ガードを備え、バックグラウンドを極限まで低減させます。BGO ガードはサラウンドTR-LSC 技法に加え、特許出願中のGCT(Guard Compensation Technology)とともにバックグラウンドを検出し、理論的に除去します。この高度な技術により、一般的なガラスバイアルまたはプラスチックバイアルを用いて、超低バックグラウンド測定を簡便かつ安価に行うことを実現させました。
機能
フラッグシップモデル Quantulus GCT 6220 は Tri-Carb 5110TR が持つすべての機能に加えて、以下の機能を備えます。
- BGOガード「超極低レベル測定モード」
- GCT(Guard Compensation Technology)
- PAC(Pulse Amplitude Comparator)
- PSA(Pulse Shape Analyzer)
サラウンドTR-LSC 技法は、サンプルチャンバーを BGO ガードとして使用することによりバックグラウンドを低減します。バックグラウンドイベントを BGO ガードが検出し、サンプル測定に干渉する前に TR-LSC 技法と GCT によって除去されます。
Quantulus GCT 6220 は極低レベル α 線および β 線の検出に適している上に、バイアル搭載数が多いため従来のQuantulus よりも高いスループットを有しています。これは厳格な液体シンチレーションアプリケーションの増加に対し、より柔軟に対応できることを意味します。
Quantulus GCT 6220 は以下の測定において特に威力を発揮します。
- 考古学的サンプルにおける放射性炭素年代測定(14C のベンゼンサンプルで51,000 年以上)
- 飲料水中のトリチウム・ラドン・ラジウムおよびウラニウム(1 Bq/L 以下の水サンプル中3H)
- 食物・アルコールおよびバイオ燃料中の 14C(濃度1% 未満のバイオエタノール中14C)
- 食品中のストロンチウム
- 原子力発電所からの放射性物質放出の評価
- 原子炉の廃止措置中の放射線モニタリング
- 石油探索におけるトレーサー測定
- ADME試験(マイクロドーズ臨床試験)