微量元素分析を行うラボには、高い稼働率とスループット、そしてより低い検出下限と精確な分析結果の両立が求められています。NexION 1100 ICP-MSは、効率的な干渉除去と高いスループット、業界最小限のメンテナンスなど、ラボの運用コストを削減し、収益を最大化し、持続可能性を高めるための数々の特長を備えており、長期にわたって安定した性能を提供します。
柔軟性が高く、優れた干渉除去と低運用コストを実現するNexION 1100 ICP-MSは、あらゆるラボのニーズにお応えします。
アプリケーション例
四重極イオンディフレクター(Q0)、ユニバーサルセル(Q1)、アナライザー四重極(Q2)を備えたユニークな3つの四重極設計により、従来のシングル四重極ICP-MSと一線を画す干渉除去を実現しました。 コリジョンモード(ヘリウムのみ、またはヘリウムと水素の混合ガス)では、ほとんどのアプリケーションで再現性のある十分な検出下限を得られます。一方、リアクションモードでは、ヘリウムと水素の混合ガス、またはアンモニア、メタン、酸素のような希釈をしない100%のリアクションガスを用いて制御された反応により、良好なBECを実現し、再現性のある信頼性の高い結果を得ることができます。
特許取得済みのトリプルコーンインターフェースと四重極イオンディフレクタの組み合わせが生成する収束効率の高いイオンビームは、最もクリーンな分析環境を提供し、メンテナンスはほぼ不要なため、最高レベルの稼働率を実現します。
A:LumiCoil、B:TCI、C:QID
革新的なLumiCoil™テクノロジーによるプラズマの生成には水やガスによる冷却が不要です。パーキンエルマーが開発した新しいソリッドステートフリーランニングRFジェネレーターにより優れたプラズマ出力と安定性が実現し、マトリックス耐性は一段と向上しています。
独自のハイパースキマーコーンにより、業界最高レベルの収束効果の高いイオンビームを生成します。これらのコーンはゲートバルブ外にあるため、素早く簡単にアクセスできます。
非イオン成分を完全に除去し、セルの汚染を最小限に抑制することで、稼働率と生産性が最大限に高まります。
拡張ダイナミックレンジ(EDR)機能は、独自の四重極ユニバーサルセルを活用して、測定者が選択した質量の信号を電気的に減衰させ、ダイナミックレンジが14桁以上に拡大します。 四重極を搭載したユニバーサルセル独自のダイナミックバンドパスチューニングにより、リアクションモードでは反応副生成物(新たな干渉)が形成されることを防ぎ、優れた干渉除去と低い検出下限を実現します。
AMSにより高濃度マトリックスを含むサンプルに対応しながら、EDRは高濃度と低濃度の元素を同時に測定できる柔軟性を備えており、再分析の必要が無くなります。
810 × 730 × 720 mm (幅 × 高さ × 奥行) のコンパクトなデザインで貴重なラボスペースを節約できます。
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