光学フィルター、ガラス材料やコーティングなどの分野で、赤外領域における試料測定には、従来から分散型IRが使用されてきました。Spectrum 3 Optica は分散型 IR に匹敵する縦軸精度と低迷光を実現しました。
アプリケーション例
専用設計された光学系により、迷光・回折光を制御
ビーム径および光束の広がりを可変デュアルアイリスアパーチャーにより制御
TGS検出器よりも応答直線性の高いLiTaO3検出器を使用
PC に戻ることなく、機器の SmartPanel™ から分析を直接実行し、ルーチン分析を高速化します。 分析効率を高め、時間と労力を削減できます。
また、クラウド接続を介して、いつでも、どこでも、あらゆるデバイスからIRデータにアクセスすることで、各サイト間のデータ共有を簡単に実現します。
世界ではじめて大気の変化によるスペクトルへの妨害をリアルタイムで除去する機能を開発しました。 この機能は単なる水蒸気の差スペクトル法ではありません。窒素ガスや乾燥空気を使用せずに、大気の微小変化と波数シフトに対する補正項を自動計算し、光路に存在する水蒸気や CO2 の吸収バンドによる赤外スペクトルに対する妨害を補正するパーキンエルマー独自の技術です。
AVI 技術とは絶対基準(メタンガス)により、測定間誤差を最小にする“絶対校正技術”です。赤外光源は点光源ではなく有限の大きさを持っているため、サンプル位置での赤外光の広がりがあり、同一機種であっても測定環境によっては波数位置がずれてしまいます。これは全ての FTIR でおこる現象です。このズレを、内蔵されているメタンガスを使用して自動測定し、HITRAN に登録されている高分解能メタンガスのデータベースと比較することにより、自動的に絶対校正へと導きます。右図は 5 台の FTIR を用意して HCl ガスのスペクトルを比較したものです。AVI 技術による補正を行うことにより、機器間の誤差はわずが 0.02 cm-1 におさえられます。