更新日: 2017/12/7
ICP-OESは溶液(水溶液や有機溶媒)をネブライザーによって微細な霧とし、高温のアルゴンプラズマへ導入します。つまり、測定するためには、なんらかの霧化する手法が必要となります。一般的に、標準的な導入方法は、同軸形ネブライザーによる噴霧です。これは図1に示すように、細い内管に溶液を流し、その周りにアルゴンガスが流れるように設計されています。
図1. 同軸形ネブライザー
細くなった先端部分に圧がかかり、溶液は霧になります。この同軸形ネブライザーは、細かい霧を作るのに効果的な形状をしており安定的な噴霧ができ、その結果、測定シグナルは安定し、再現性のよいデータを得ることができます。装置を購入すると、ほとんどがこのネブライザーがついてきますので、多くの測定者は利用しているのが実情です。
では、この他にどんなネブライザーがあり、どんな用途に利用できるのか、またそのデメリットは何か、について表にまとめてみました。
ICPには様々な導入方法があります。サンプルや分析目的に合わせて選択することで効率の良い分析が可能になります。ご相談ください。