前処理、AASラボのあれこれ 第5回
原子吸光分析(AAS)において、カドミウム(Cd)は検量線が曲線になりやすい元素です。原子化効率が良く高感度なため、濃度が上がるにつれて吸光度が飽和し、直線性が失われやすくなります。本記事では、このような現象が生じる理由を考察するとともに、直線性が保たれる濃度範囲や、範囲を超える場合の濃度設定や補正の工夫について紹介します。定量精度を保つには、検量線の正確な評価と適切な運用が欠かせません。
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ICP-MSラボのあれこれ 第31回
皆さんの実験室にも比較的軽量の天秤などから、100kgを超えるICP質量分析装置などの分析機器までそれぞれあると思います。 これらの装置に関して、皆さんは地震対策をしていますか? このような装置が地震によって床に落ちたりした場合、避難経路が確保できなくなることや大きなケガに繋がります。 ここでは、装置や実験台、床などに穴をあけることなく、地震対策できる方法例を紹介します。
ICP-OESラボのあれこれ 第65回
「LA-ICP-OESで固体直接分析」 レーザーアブレーション(LA)をICP-OESに接続し、固体サンプルの直接分析を行いました。ICP-OESは高濃度主成分の測定に適しており、前処理不要で固体をそのまま測るという魅力があります。パーキンエルマーのAvioシリーズは、プラズマ先端除去機構により装置汚染がなく、LAとの親和性も抜群です。今回は、発光スペクトルや光学画像を組み合わせたデータ取得を行い、ICP-OESとLAの新たな活用法として期待値を紹介します。
パーキンエルマーは、次世代の研究者・技術者が分析化学の最先端に挑戦するための、実践的な研鑽の機会とサポート体制を幅広く提供しています。
クロマト分析 日々のQ&A 第33回
GC・GC/MS分析における“見逃せない”データ処理のポイントをご紹介! クロマトグラフィー分析において、取得データの処理精度が最終結果に大きく影響することをご存知ですか? 今回は、「サンプリング間隔」「時定数」「ピーク積分」といった重要項目をテーマに、すぐに実践できる設定のコツをわかりやすく解説します。
FTIR Blog 第52回
今回は、ゴム製品に頻繁に使用される添加剤であるステアリン酸類に焦点を当てます。ステアリン酸類は、ゴムの潤滑剤や離型剤として重要な役割を果たし、FTIRスペクトルで特徴的なピークを示します。特に、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムのスペクトルの特徴と官能基の帰属、分類方法について詳しく解説します。
ICP-MSラボのあれこれ 第30回
ICP-MSにおいてサンプル間の洗浄時間はどのように決めたらよいのでしょうか? メモリー効果があるときには洗浄時間は長くとる必要がありますが、メモリー効果がない時にはあまり時間をかけたくはありません。ここでは、必要に応じて洗浄時間を変更できる機能とその考え方について紹介します。
ICP-OESラボのあれこれ 第64回
ICP分析で排液を用途別に切り替えたい・・・そんな現場の声に応えるちょっと便利な工夫をご紹介! L字コックを使えば、標準液や有機溶媒などの排液先をワンタッチで切替可能。PFAラインの選定ポイントや接続のコツも紹介。ICP-OES/ICP-MSどちらにも対応します。
この記事では、ICP-MS メーカーの技術者が、微量分析に関する最新お技術や実践的なアプローチについて Q&A 形式で詳細に語っています。ぜひご一読ください。
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