更新日: 2026/10/19
こんにちは、「ICP-OESラボのあれこれ」執筆担当者です。今回はいつもの技術ネタを少しお休みして、番外編をお届けします。
ついに、横浜ラボに新しいICP-OES「Avio 3000」がやってきました!
Avio 3000は、2026年3月にドイツ・ミュンヘンで開かれたanalytica 2026で発表された新製品です[1]。発表を見たときからメンバー一同、到着を心待ちにしていました。
設置の様子:

思ったより小さい。かっこいい。そんな声が上がりました。
Avio 3000ってどんな装置?主な特長は
- ICP-OES の最上位機種で、多元素同時測光、高感度、高分解能を誇ります。
- ICP-OES 専用に設計された特許取得の検出器を搭載しています。信号対バックグラウンド比、精度、速度が向上しています。検出器は空冷の裏面照射型(BSI-CMOS)センサーです。
- HeliPlate™ プラズマ技術により、アルゴン消費量が従来のヘリカルコイル方式と比べて最大50%少なくなります。
- チラーが不要です。大きな反響を呼んでいます。チラーがないと電力、排熱、騒音、メンテナンスを減らせます。実際にラボに置くと驚くほど静か!
- 波長範囲は 167〜900 nm、RF出力は700〜1500 W(40 MHzのソリッドステートRFジェネレーター)です。
- Vertical Dual View で、アキシャル観測とラジアル観測を1つのメソッドで組み合わせられます。さらに UV ブースト機能を搭載し、超微量から高濃度域まで守備範囲が広がりました。
- Syngistix™ for ICPソフトウェアのUniversal Data Acquisition(UDA)で、測定できる全波長のデータを取得できます。Multicomponent Spectral Fitting(MSF)でスペクトル干渉を補正できます。
- PlasmaShear™ により、メンテナンスもアルゴンも不要なインターフェレンス除去ができます。
- 全波長に渡り分解能が向上しつつ、UV ブーストという短波長域の増感機能が付与されています。感度の悪い鉛 (Pb 220 nm) でも検出下限値 0.5 μg/L を下回ります。
- 検出できる信号強度 cps が驚きの 100 億cps 超え。1% レベルの元素濃度でも検出器が飽和しません。
他にもお伝えしたい魅力的な機能がたくさんあり、ここでは書ききれません。
これからこの装置を使って様々なデータをレポートしていく予定です。お楽しみに!
おわりに
Avio 3000を実際に見てみたい方や、デモ測定のご相談は【問い合わせ先】からお気軽にどうぞ。
次回からは、いつもの「あれこれ」に戻ります。これからもよろしくお願いします!
出典
- PerkinElmer「Introducing the Avio 3000: A New Benchmark for High Throughput, Cost Efficient ICP OES」