Avio 3000 ICP発光分光分析装置

Avio 3000は、パーキンエルマーのICP-OES製品ポートフォリオの最新モデルとして、真の同時測定ICP-OESを新たなレベルへと引き上げます。

高速分析と、正確で信頼性の高いデータを一貫して提供しながら、運用コストの最適化を実現します。
次世代の特許技術(HeliPlate™プラズマ技術、UVブースト機能を備えた最先端光学系、第3世代検出器、チラー不要設計)と実績ある技術を融合し、卓越したICP-OES性能と低ランニングコストを両立します。1回の測定で必要なすべての情報を取得できる全元素同時測定、最高レベルの検出感度、高い波長分解能、高い安定性、柔軟な解析能力を提供します。

フラグシップモデルAvio 3000がICP-OES分析の可能性をどのように高めるのか、データは順次公開予定です。

 

特長

Avio 3000 ICP-OESには、以下の独自機能が搭載されています:

次世代検出器

新しく開発された特許取得済みの大型の検出器は、広い波長範囲の同時取得と高いS/N比、高い再現性を実現しています。サンプルスループットとデータ品質(精度と再現性)を向上させます。チラー不要な空冷式であるため、設置場所の最小化とともに、総運用コストの低減、チラー由来の発熱や騒音、メンテナンス負荷の軽減にも貢献します。

最先端光学システム

分光器設計を刷新し開発された特許取得済みの光学設計です。光学部品の点数を最小限に抑え、全てに特殊なUVコーティングを施すことによって光のスループットを向上させています。短波長域から長波長域の全波長範囲で高分解能・高感度を実現しました。システムの高い波長安定性によりデータ品質の向上を同時に実現します。

UVブーストモード

最先端光学システムに搭載された革新的なUVブーストモードは、短波長域での感度を大幅に向上させる機能です。従来は発光強度が弱く実用が難しかった発光線の活用を可能にし、ICP-OES分析の可能性を拡張します。標準分解能および高分解能モードの両方で利用できます。

HeliPlate™プラズマ技術

実績あるFlat Plate™プラズマテクノロジー設計をベースに開発された特許取得済みのフリーランニングソリッドステートRFジェネレーターです。従来のヘリカルコイルと比較して最大50 %のアルゴン消費削減を実現します。同時に、強靭なFlat Plate™以上に堅牢なプラズマを生成し、高マトリックスサンプルや揮発性の高い有機溶媒サンプルなども安定測定ができます。プラズマガス流量は8 L/min~です。HeliPlateはチラー不要の運用を可能にします。

チラーレス設計

電力、発熱、騒音、メンテナンスにかかるコストを削減し、カーボンフットプリントの低減にも貢献します。また、設置スペースの最小化を実現します。チラー(冷却循環水)が不要となったことは、多くのラボにとって待望の設計です。

垂直デュアルビュー

アキシャル(軸)およびラジアル(側面)方向のプラズマ観測を利用することで、微量分析、高濃度測定、耐イオン化干渉測定など拡張された分析対応力を実現します。広大ダイナミックレンジを持つ新型検出器と合わせることで、これまでにない濃度範囲を同一測定で分析可能にもなります。新たな運用方法にご活用ください。

PlasmaShear™ 設計

定評のあるPlasmaShear™はメンテナンス不要かつアルゴンガスを使用しないプラズマ先端のカット機構です。低温部を効果的に除去した干渉の少ないアキシャル測光で、高感度分析と広い直線範囲を利用できます。高マトリックスサンプルにおける光学系の汚れによる不安定さの要因も排除でき、安定した分析データを得たいラボにとって重要なシステムです。

Universal Data Acquisition(Syngistixソフトウェア)

事前に指定していない元素・波長も同時に取得可能です。測定後に波長変更や測光方向の変更(アキシャル・ラジアル)、SmartQuantと連動して全元素定性・半定量も可能でありながら、測定時間やデータ保存容量への影響を最小限に抑えます。もう取り忘れの心配はありません。

マルチコンポーネントスペクトルフィッティング(MSF)

スペクトル干渉をリアルタイムで除去できます。波長分離が不十分であってもMSFにより目的元素ピークを抽出することができます。分析精度の向上を実現します。

Syngistix™ for ICP ソフトウェア

左から右へと進む直感的なアイコンベースの設計により、ワークフローに沿ったスムーズな操作を実現します。各ステップをガイドするスマート機能により、高い操作性と信頼性を提供します。自動波長校正機能によるピーク位置決定や、自動バックグランド補正機能によりユーザーの介入なしに個人差のない最終結果を得ることができます。リンス時間を洗浄濃度で決定するスマートリンス機能や、バックグランドサブストラクション機能、アディショナルガス制御など、革新的なハードウェア技術を支える高機能なソフトウェアです。

LEDステータスライト

装置上部に配置された360° どの方向からでも視認可能なステータスライトにより、装置の状態をカラーで把握できます。

構成オプション

柔軟な運用に対応するため、Avio 3000 ICP-OESは搭載校正に応じて用途に最適なモデルを選択できます。各モデルから相互のアップグレードも可能です。分析目的に応じてご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

モデル 構成 特長 フッ酸(HF)用途
Avio 3000 サイクロン型スプレーチャンバー
ガラス製同軸ネブライザー
高効率・高精度・短い洗浄時間を実現。 オプション
ScottダブルパスRytonスプレーチャンバー
クロスフローネブライザー
幅広いアプリケーションに対応。 対応可能
Avio 3000 HTS HTSハイスループット導入系(バルブシステム)
サイクロン型スプレーチャンバー
ガラス製同軸ネブライザー
高速分析・高効率・高精度・短い洗浄時間を実現。 オプション
Avio 3000 Oils 構成未定 Caterpillar® S.O.S.プログラムやASTM® D4951、D5185など
オイル・有機溶媒試料分析用途に最適。酸素ガスMFC搭載。
オプション

 

仕様

電源 単相200-230 V 20A 50/60Hz
冷却水循環装置 不要(チラーレス設計)
本体重量 113 Kg
サイズ 600(幅) × 960(高さ) × 820(奥行) mm
排気量 3.4 m3 ~ 5.7 m3