
MicroBeta2 は 96/24ウェル、あるいは 384/96ウェルのマイクロプレートに対応し、また、4mLのミニバイアルやエッペンドルフチューブでの測定が可能な、シンチレーション・ルミネッセンスカウンターです。マイクロプレートの簡便性と、液体シンチレーションカウンターの信頼性を兼ね備えており、放射性廃棄物の低減、試薬・消耗品コストの削減、サンプル調製・測定時間の削減に有効です。
サンプルポジションの上下に光電子増倍管(PMT)を装備するというユニークな検出器構成をしており、これらの PMT でサンプルの上下から同時に測定を行なう「同時計数法」で測定を行います。上下からの測定が可能なマイクロプレート・フィルターマット・ミニバイアルなどを用いた、低バックグラウンド・高感度なシンチレーション測定が可能です。
また MicroBeta2 では、新たにサンプルの上方に位置する PMT のみを使用した、「TR-LCS法(特許)」でのシンチレーション測定が可能になりました。これにより、不透明なマイクロプレートや UniFilter の様なフィルタープレートのサンプルでも、低いバックグラウンドの測定が可能です。
さらに、シングルフォトンカウンティング法による、上方あるいは下方からの高感度発光測定も可能です。(ルミネッセンスオプション搭載時。ただし MicroBeta2 ではグロー発光測定のみ)
アッセイやスループットに合わせて、検出器の本数(組数)を 1組・2組・6組・12組から選択いただけます。マイクロプレートを16枚、あるいは最大32枚まで収納できるスタッカーを内蔵しています。また、ロボット接続にも対応します(オプション)。マイクロプレートやミニバイアルによるシンチレーション測定だけでなく、SPA測定などを高効率測定できる ParaLux™ 測定モードなども備えており、ベータ線・ガンマ線(オージェ電子)核種、発光サンプルなど、多様な検体の測定に柔軟に対応できるプレートカウンターです。

同時計数回路のイメージ
|

TR-LSC法の原理
|
特長
- 「同時計数法」と「TR-LSC法」のどちらにも対応可能
- 多様な測定モードに対応
- シングル/デュアルラベル CPM 測定モード
- シングルラベル DPM 測定モード
- ParaLux 測定モード(高効率SPA測定)
- 発光測定モード(オプション)
- 最大で 12基(12組)の検出器を搭載可能
- マイクロプレート(384/96/24ウェル)以外に、フィルターマットや 4mLミニバイアルなどの測定が可能
- 測定機本体にコンピュータを内蔵
- FDA 21CFR Part11 対応ソフトウェア(オプション)
アプリケーションノート(英文)
製品名 |
システム品番 |
検出器数(組数) |
プレートフォーマット |
スタッカー枚数 |
MicroBeta2 |
2450-0010J |
1 |
96/24ウェル |
16枚 |
2450-0020J |
2 |
96/24ウェル |
16枚 |
2450-0060J |
6 |
384/96ウェル |
16枚 |
2450-0120J |
12 |
384/96ウェル |
16枚 |