卓越したパフォーマンスを有するBrownlee SPP Columnは、従来のHPLC & UHPLCカラムでは到達できない分析メソッドを提供可能な新テクノロジーLCカラムです。
PerkinElmerでは、コアシェルカラムの新スタンダードとして PerkinElmer SPPカラムを発売しました。
コアシェルカラムとは
表面のみ多孔質で内部は非孔質の中心核を持つパーティクルカラムで、従来の HPLC & UHPLC カラムの全多孔性パーティクルと異なる構造をもち、高分離・超高速分析を極める高性能カラムです。
全多孔性パーティクル(従来のパーティクル)
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コアシェルパーティクル(SPP)
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* SPPとは Superficially Porous Particle (表面多孔性パーティクル)の略です。
SPP Column のパフォーマンス
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卓越した耐久性
高い充てんベッドの安定性
初期時のLCカラムは安定した充てんベッド(充てん層)を保っていますが、十分に安定状態に充てんされていないLCカラムの場合、高圧下で長期に使用すると充てんベッドの安定性が崩れボイドが生じてきます。ボイドが生じるとカラム内で分析対象成分の拡散が起きやすく、クロマトグラム上にテーリング等のピーク形状の変化がみられてきます。
PerkinElmer SPPカラムは 10000psi を越す高い圧力下でも長期充てんベッドの安定性に優れるため、ピーク形状および保持時間の変化が少ないのが特長です。
カラム |
: |
PerkinElmer SPP C18 2.1x100mm |
移動相 |
: |
水/アセトニトリル=70/30 |
流速 |
: |
1.6ml/min |
温度 |
: |
30℃ |
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優れた耐酸性
LCカラムは酸性移動相等で長期に使用すると官能基の加水分解が生じてきます。この現象により官能基の脱落が起こり、分析対象成分の保持時間が早くなる現象が起きてきます。
PerkinElmer SPPカラムは、劣化しやすい酸性移相下で775回インジェクションを行い、グラジエント分析を行った場合でも分析対象成分の保持時間の変動がほとんどなく、耐酸性に優れた高い保持安定性を実現しています。
カラム |
: |
2.1 x 100 mm, SPP Peptide ES-C18 |
流速 |
: |
0.5 mL/min |
温度 |
: |
60 ℃ |
移動相 |
: |
A: 0.1% TFA; B: 0.1% TFA/70% ACN |
グラジエント |
: |
B液(0min, 9%) → (10min, 55%) |
試料 |
: |
Gly-Tyr, Val-Tyr-Val, Met-enk, Angio II, Leu-enk, RNAase, P. Insulin |
注入量 |
: |
5 µL |
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高いカラム効率を実現するために管理されたパーティクル粒度分布
PerkinElmer SPPカラムのパーティクルの粒度分布は、一般的な全多孔性パーティクルの粒度分布と比較して狭い粒度分布となっていることから、高い理論段数を提供します。
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他に類をみない高スループット
PerkinElmer SPP カラムは全多孔性パーティクルカラムと比較して溶出力が早く、高スループットのため生産性に優れた分析メソッド開発が可能です。
<分析条件> |
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1. 移動相 |
: |
水/アセトニトリル=10/90 |
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5. 検出 |
: |
ELSD |
2. 流速 |
: |
0.2 ml/min |
6. カラム温度 |
: |
40℃ |
3. 試料 |
: |
セロビオース(1000µg/ml) |
7. HPLC |
: |
PerkinElmer Flexar UHPLC FX-10 |
4. 注入量 |
: |
1µl |
8. カラムケミストリー |
: |
アミド |
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UHPLCカラム(Sub - 2μm カラム)と同等な理論段数を提供
PerkinElmer SPPカラム(2.7µm)は、パーティクルサイズが同等な全多孔性パーティクルカラム(3µm)と比較して高い理論段数を実現し、Sub-2µmカラム*1(UHPLCカラム)と同等な理論段数を提供します。
*SPPカラム以外は、すべて全多孔性パーティクルカラムブランドのデータです。
*1 パーティクルサイズ2 µm以下のカラムの呼び方でありUHPLC分析が実現可能なカラムです。
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高流速でも高い分離性能を維持
PerkinElmer SPPカラムはパーティクルサイズ 1.8 µmのUHPLCカラムと同様な Van Deemter Curve を描くことより、高流速(高線速度)においても分離度を維持した分析が可能です。
Van Deemter Curve において、パーティクルサイズが大きいカラムは線速度(流速)をアップさせると理論段高の上昇が大きいカーブとなりますが、パーティクルサイズ2 µm以下のカラムではこの上昇が少なくなることより高流速で高分離が実現可能です。この性能を持つカラムをUHPLCカラムと呼びます。
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低いカラム背圧で高速・高分離を実現
*A社等の従来のUHPLCシステムでは12000psi 以上のカラム背圧となる分析を低いカラム背圧(7500psi)で実現しました。
<分析条件> |
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LC |
: |
PerkinElmer UHPLC FX-15 |
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分析カラム |
: |
SPP C18 2.1x100mm |
移動相A |
: |
10% THF溶液 |
カラム温度 |
: |
35℃ |
移動相B |
: |
アセトニトリル |
濃度・注入量 |
: |
0.1mg/ml, 0.2 µL |
流速
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:
|
0.8 ml/min
(グラジエント分析) |
検出 |
: |
UV 360nm |
分析対象成分 |
: |
2,4-DNPH-アルデヒド 10種 |
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ラインナップ
保持・分離選択性の異なる7タイプのカラムケミストリーをラインナップしており、様々なアプリケーションにおける分析メソッド開発に対応可能です。
カラム製品一覧
SPP C18 |
- 逆相分析のファーストチョイスカラム
(超高速・高分離を達成するためのファーストチョイス)
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SPP C8 |
- 逆相分析において疎水性相互作用を弱めたい(保持を弱めたい)場合に推奨
- 逆相分析において疎水性相互作用を調整する際に、C18カラムとの相補的な利用に最適
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SPP PFP |
- ヌクレオシド、ヌクレオチドプリン類、ピミリジン、ハロゲン化合物等の分析に推奨
(抗がん剤パクリタキセル分析用カラムとしても使用されている)
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SPP Phenyl-Hexyl |
- C18、C8等の直鎖アルキル型逆相カラムと異なる保持・選択性を提供
- 多環芳香族化合物に強い保持が得られる
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SPP ES-Peptide |
- C18カラムと異なる保持・選択性が得られるノンエンドキャッピングC18カラム
- ペプチド分析用カラムとしてC18カラムとの相補的な利用に最適
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SPP HILIC |
- 逆相カラムで保持しにくい高極性化合物の保持・分離に最適
- 代謝物等の高極性化合物を高有機溶媒組成の移動相でLC/MS(/MS)分析が可能;
感度の高いLC/MS(MS)分析が可能
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SPP Amide |
- 糖、有機酸、ビタミンC等、逆相カラムで保持困難な高極性化合物の保持・分離に最適
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