ICP-OESラボのあれこれ 第68回
ICP-OESって「どんなサンプルでも入れて大丈夫なの?」 そんな疑問を持つ方に向けて、高マトリックスサンプルを導入する際に本当に気をつけるべきポイントをわかりやすく解説しました。ICP-MSと違い、ICP-OESはとても“タフ”な分析装置。多少の塩分・酸・有機物が混ざっていても、基本的には壊れません。しかし、実は壊れにくい=何でも無条件でOKではありません。 この記事では、
など、現場で本当に役立つ安全ラインを、実例とともに丁寧に紹介しています。ICP-OESユーザー必見の“安心して導入するためのガイド”です。ぜひご覧ください。
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FTIR Blog 第55回
スチレンブタジエンゴム(SBR)は、自動車タイヤなど幅広い製品に使用される代表的な合成ゴムです。赤外分光(FTIR)では、スチレン由来のベンゼン環の吸収と、ブタジエン特有のC=C-H振動が組み合わさった特徴的なスペクトルを示します。本稿では、未配合SBRの基本的な吸収バンドの見方に触れるとともに、タイヤ材料に含まれるシリカや炭酸カルシウムなどの添加剤による特徴についても紹介します。異物解析や材料判別の際に役立つポイントを分かりやすく解説します。
ICP-OESラボのあれこれ 第67回
ICPを使った分析で最も大事な作業のひとつ――それは検量線の作成や溶液の希釈。この工程は定量精度に直結するため、まさに分析技術者の腕の見せどころですよね。ところが最近、この“職人技”の世界にも自動化の波が押し寄せています。 「もし自動で希釈や再測定までやってくれたら?」 「自動化した検量線って、どんな直線を描くんだろう?」 今回は、そんな身近に迫るICP自動化への第一歩として、オンライン自動希釈装置を使った測定の世界を少しだけご紹介します。
ICP-MSラボのあれこれ 第33回
ICP質量分析法は無機分析法の中でも感度が高い分析法の1つと言われていますが、 更にもっと感度を高くする方法はあるのでしょうか? 今回はICP質量分析法においてもっと感度を高くする方法とその注意点などについて紹介します。
2025年の大気環境学会第63回年会において、早稲田大学 創造理工学部 環境資源工学科の大河内 博教授が、「顕微赤外全反射イメージング法(µFTIR-ATR imaging)による大気中マイクロプラスチック(AMPs)の高感度・高分解能分析法の確立」により技術賞を受賞いたしました。
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FTIR Blog 第54回
ブタジエンゴム(BR)は、1,3-ブタジエンを重合して得られる合成ゴムで、タイヤや防振材などに広く利用されています。BR の構造中の cis, trans, vinyl 各ユニットにより異なるスペクトル特性を示し、特に cis 体では 3005 cm-1 と 730 cm-1 の吸収が特徴的です。添加剤を含む製品でも、これらの特徴バンドを手がかりにブタジエンゴムの識別が可能です。本稿では、各構造のスペクトル比較と異物分析における判別ポイントを紹介します。
ICP-OESラボのあれこれ 第66回
固体試料をそのまま分析できる「LA-ICP-OES」。その性能は、使用するレーザーによって大きく左右されます。今回ご紹介するのは、超短パルスのフェムト秒レーザー「Jupiter」をICP-OESに接続した最新の試みです。レーザーの接続先といえばICP-MSが一般的ですが、ICP-OESが活きる領域も存在します。 果たしてどんなデータが得らえるのか ーー 詳細はぜひ記事でご覧ください。
ICP-MSラボのあれこれ 第32回
ICP質量分析装置は周期表にある約70元素の測定に用いられていることは知られています。 しかし、様々な有機化合物も測定できることはご存じでしょうか? 東京大学の平田岳史先生が弊社のICP質量分析装置NexION5000を用いてその方法を開発し、弊社セミナーでもご講演いただいています。 10月末まで、聴講可能な貴重なご講演をお見逃しなく!
このたび、当社 ICP-MS「NexION」シリーズのユーザーである金沢大学 理工研究域 教授 長谷川 浩 先生が「日本分析化学会 2025年度 学会賞」を、また共同研究者である同大学 理工研究域 准教授 眞塩 麻彩実 先生が「日本分析化学会 2025年度 奨励賞」を受賞されました。 両先生は、当社の NexION ICP-MS をご活用いただき、先進的な研究を推進されてきました。その成果が高く評価され、このたびの栄えあるご受賞につながりました。 このような重要な研究の一端に当社製品が関わることができたことは、私たちにとっても大変光栄であり、心より嬉しく思います。 9月に開催される「日本分析化学会 第74年会」において、両先生の受賞講演が行われる予定です。
会期:2025年9月24日(水)~26日(金) 会場:北海道大学 工学部
このたびのご受賞、心よりお祝い申し上げます。
当社は今後も、NexION ICP-MS をはじめとする製品と技術の提供を通じて、研究者の皆様の成果創出と学術発展に貢献してまいります。