専用に開発したSaTurnA™ センサーを採用したSTA 6000と、1600℃まで測定可能なSTA 8000は、リサーチからルーチンまで対応可能な汎用性に優れた熱重量-示差熱同時測定装置です。
特長
- STA 6000/8000 それぞれの専用のセンサーが優れた再現性と正確なDTA に導きます。
- ファーネスの中心に位置する試料ホルダーが、均一な温度分布を生み出します。
- 本体内部でガスの切り換えも可能なマスフローコントローラーが、安定した測定環境と測定再現性を実現します。
- ユーザー交換可能なセンサーは、装置のメンテナンスにかかる時間とDead Timeを限りなく軽減します。
- STA8000はコンパクト設計でありながら1600℃に対応した抜群の操作性と信頼性を兼ね備えた高温型高精度TG-DTAです。
- STA8000はガラスやセラミックに必要な数100 mgの測定に耐え、特長的なセンサーが試料の形状変化を捉え測定も可能です。
SaTurnA™ センサー
従来の DTA ではリファレンス試料の温度変化が DTA データに影響を与えていました。SaTurnA センサーではリファレンス試料を必要としないサンプル/リファレンス一体型を採用しました。
また、交換も簡単でサービスコールの必要がありません。
簡単なセンサー交換
TG-DTAでは試料の分解ガスなどで、センサーが劣化し ます。STA 6000/8000では、センサー交換にレンチなどの工具を一切使わず、熟練作業を必要としないため、誰でも簡単に交換可能です。 自動化されているCalibration を行えば、センサー交換後の装置の再立ち上げも容易で、装置のDead Timeを最小限に留めます。
再現性に優れたTG-DTA
STA 6000/8000 それぞれ専用のセンサーと温調により、TG、DTA 共に優れた再現性を提供します。周辺環境の変化を受けにくい設計思想が高精度な測定を可能としました。
正確で安定したガス流量を提供するマスフローコントローラー
実際のTG-DTA 測定で雰囲気ガスの切り換えは非常に重要です。内蔵のマスフローコントローラーは、Pyrisソフトウェアから制御可能で、圧力変動による流量変化のない安定した雰囲気ガスを長時間に渡り供給します。また、OIT(酸化誘導時間)やゴム中のカーボン定量などのためのガスの切り換えは、Pyris ソフトウェアから温度プログラムに連動して切り換えできます。
仕様
|
STA 6000 |
STA 8000 |
形式 |
シングルビーム縦型TG-DTA |
測定温度範囲 |
15~1000 ℃ |
15~1600 ℃ |
昇温速度 |
0.1~100 ℃/min |
0.1~100 ℃/min (~1000 ℃)
0.1~25 ℃/min (1000~1600 ℃) |
熱電対 |
PT-PT/Rh (Type R) |
最大容量 |
1500 mg |
ガスフロー |
自動切り換え機能付きマスフローコントローラ内蔵 (2 系統) |
温度精度/再現性 |
±0.5 % |
±0.5 % (~1000 ℃)
±1.0 % (1000~1600 ℃) |
冷却時間 |
12 分 (1000 → 100 ℃)
20 分 (1000 → 30 ℃) |
35 分以内 (1600 → 100 ℃)
* 冷却水5 ℃の場合 |
オートサンプラー |
45サンプル (オプション) |
N/A |
ハイフネーション
(オプション) |
TG-IR用インターフェース |
N/A |
サイズ
(幅×高さ×奥行)
|
380×170×410 mm
380×310×410 mm (オートサンプラー仕様) |
380×210×410 mm |
質量 |
12 -16 kg (仕様により異なります) |
17 kg |