ICP-OESラボのあれこれ 第73回
ネブライザーのサンプルライン、実は接続方法がこっそり変化していたのをご存知でしたか?昔はポンプチューブを自分の手でカットしてネブライザー末端に挿入し接続するのが当たり前でした。ちょっと斜めに切るといいよ、とかのコツもありました。今はキットを挿すだけ。写真で振り返る、地味だけど奥が深い今と昔の比較記事です。
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ICP-MSラボのあれこれ 第38回
ICP-MSは無機分析法の中でも高感度であるため、低濃度で検量線を作成することも少なくないと思います。 その際に、検量線の直線性に悩んだことはないでしょうか? 前回のブログでは、その原因などについて触れましたが、今回はその対策法の一つとして、自動希釈装置を用いた方法について紹介します。 今回はその1として、自動希釈装置の原理や検量線の直線性などについて紹介したいと思います。
FTIR Blog 第59回
ゴムシリーズに続く新シリーズとして、今回から生分解性ポリマーを取り上げます。まずは生分解性ポリマーの代表格であるポリ乳酸(PLA)です。PLAはα-ヒドロキシ酸の縮合による脂肪族ポリエステルで、1750 cm⁻¹付近のエステルC=O伸縮が最も特徴的です。本シリーズでは、このエステルC=O伸縮の波数位置を軸に各ポリマーの構造的違いを中心に、PLAのグループ振動、ATRスペクトルの帰属、PET・PMMAとの判別ポイントなどについて解説します。
TDK株式会社の川島 康様とパーキンエルマー古川 真の共同研究論文が、Spectrochimica Acta Part B: Atomic Spectroscopy誌にオンライン公開されました。
ICP-OESの真空紫外(VUV)領域測定では、光路中の酸素吸収が感度を左右しますが、その影響度を定量的に評価する手法はこれまで限られていました。本研究では、プラズマと観測窓の距離を変化させたときの発光強度の減衰から、波長ごとの光路吸収の強さを表すパラメータを算出。これにより、VUV測定における光路吸収の状態を簡便に診断できる新しい手法を提案しています。
タイトル:Quantitative evaluation of optical-path absorption in the vacuum ultraviolet region using distance-dependent emission attenuation in ICP–OES 著者:Makoto Furukawa (パーキンエルマー/福島大学), Yasushi Kawashima (TDK株式会社) 掲載誌:Spectrochimica Acta Part B: Atomic Spectroscopy, 244 (2026) 107614 DOI:https://doi.org/10.1016/j.sab.2026.107614
原子吸光 (AAS) と前処理のあれこれ 第7回
ファーネス原子吸光法は高感度であるため、半導体や材料分野などでも広く使用されています。 今回はこの高感度分析が可能なファーネス原子吸光法において更に高感度に、安定性良く測定する方法をご紹介します。 今回、3つの高感度法を紹介しますが、それぞれ1.5倍から25倍程度の感度上昇が期待できます。 更にこれらの方法は組み合わせることも可能なため、サンプルによっては数10倍以上の感度上昇が期待できます。
ICP-MSラボのあれこれ 第37回
皆さんは、検量線の直線性に自信がありますか? 特にICP-MSでは低濃度(ppb = μg/L 以下)領域での検量線を作成することも多いと思います。 いつも曲がってしまう、バラバラで直線性がない!などといった悩みを抱えている方も多いと思います。そういう時にはぜひ、この方法を試してみてください。 今回は溶液調製時の問題解決方法を紹介します。
ICP-OESラボのあれこれ 第72回
ICP-OESでは、検量線用標準液は酸を添加して希釈調製することが一般的です。一方で、「いつも超純水だけで希釈しているけれど問題ない」というケースも少なくありません。そこで今回は、硝酸で調製した検量線を用いて、水で希釈した標準液を実際に測定・定量し、その影響を元素別に比較しました。その結果、元素によっては定量値が低下するケースも確認されました。実測データをもとに、水希釈で特に注意したい元素を紹介するとともに、推奨される標準液調製手順を図解で分かりやすく解説します。検量線作成の基本を見直したい方や、より信頼性の高い分析を目指す方はぜひご覧ください。
FTIR Blog 第58回
今回はブチルゴムをご紹介します。ブチルゴムはイソブチレンとイソプレンの共重合体で、合成ゴムの中でも際立って高いガスバリア性を持つことから、自動車タイヤのインナーライナーや医薬品用ゴム栓などに広く使用されています。FTIRスペクトルでは、イソブチレン単位に由来するメチル基の吸収が非常に強く現れる点が最大の特徴です。今回は未配合ブチルゴムの基本スペクトルをご紹介するとともに、ブチルゴムを利用した製品についても触れていきます。
ICP-OESラボのあれこれ 第71回
ICP-OESで内標準補正を行う際、内標準元素を標準液やサンプルへどう添加すればよいか悩むことはありませんか?本記事では、簡易的な添加手順を図解し、添加回収率の確認を通じて補正の妥当性を評価する方法まで紹介します。内標準補正をこれから試す方にも、見直したい方にもおすすめです。