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リサーチからルーチン分析まで幅広い対応が可能なコンパクトで優れた汎用性、信頼性を兼ね備えた高感度熱流束型DSC です。従来機と比較して、安定かつ平坦なベースライン、感度の向上を実現します。
融解温度 融解熱 熱安定性 ガラス転移温度 酸化安定性 沸点・結晶化度 純度 など
純度 HDPE(高密度ポリエチレン)の融解温度を標準サンプルと比較した例。標準サンプルに比べて融解温度が上昇いていることから、ポリマー中への不純物混入が考えられます。製造現場での規格試験に用いられます。
ガラス転移温度 添加剤や改質剤を混入することによって素材の物性値を変えることができます。ガラス転移温度は低温衝撃性能と相関関係があり、一般に、ガラス転移温度の上昇で低温衝撃性能は低下します。
酸化誘導時間 (OIT; Oxidative Induction Time) ポリエチレンの酸化に対する抗酸化剤の効果を定量測定した例。サンプルを不活性な雰囲気中で加熱、等温保持した後、雰囲気を酸素に置き換えます。不合格サンプルは酸化誘導時間が20分以下で酸化しました。
エポキシ樹脂の硬化測定 熱硬化性エポキシ樹脂の硬化過程のキャラクタリゼーション例。未硬化のエポキシ樹脂の最適硬化条件の検討や熱硬化後の樹脂の低温性能試験などに使われます。
あまり教科書には記載されていない熱測定に必要な情報、”熱分析屋”がどこを気にしているか、測定の仕方や結果の見方など、ちょっとしたテクニックについて、不定期で更新します。