横軸が時間? | 熱分析屋さんのつぶやき - PerkinElmer Japan

横軸が時間?

最近はチャート紙って死語になりつつありますね。みなさんは熱分析の結果どのように出力していますか? 熱分析のデータも1990年頃にはコンピュータ上で解析されるようになりました。コンピュータのデータは非常に便利で横軸の切り替えは一瞬ですが、この切り替えが曲者です。
熱分析の結果は
経過時間(横軸)とそのときの温度(縦軸)・熱流束(DSC:縦軸)・熱の移動方向を示す熱流(DTA:縦軸)・質量変化(TG:縦軸)・長さ変化(TMA,DMA:縦軸) なので,横軸時間が標準なんですが...
筆者が熱分析データの質問を受けた時、この話をすると“横軸が時間?”と聞き返されることが多いんです。
横軸温度だと昇温速度は一定なので、横軸は温度で大丈夫です、ってことになります。でも、実際には昇温速度が一定でない結果も多いです。

 


(図)横軸温度のTG-DTA


(図)横軸時間のDTA

 

実はこの図、同じデータです。熱分析の結果は“温度が標準”としてしまうと、図の様におかしなことが起きてしまいます。実際にデータを見ると判断もつきますが、温度だけ一人歩きしたら大変なことになります。
ちなみに筆者の場合、
熱分析の結果を議論する場合、最初にデータの横軸を時間にして、温度曲線を表示させて温度がリニアであることを確認した後に横軸を温度にしています。何かおかしいと思ったら、迷わず“横軸時間のデータ”が一番です。
 
では、次回の”分解点?”でお会いしましょう。

 

 

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