第32回 ICP質量分析装置は金属だけでなく、有機化合物も測定できるのか?

更新日: 2025/9/16

ICP質量分析装置(ICP-MS)は周期表にある約70元素の測定ができる装置として知られています。
しかし、ICP-MS単体では、金属の形態などは知ることが出来ません。
例えば、As の場合、無機ヒ素では、As3+ や As5+ がありますが、そのどちらであるかは知ることが出来ません。
有機ヒ素に関しても同様です。
そこで、ICP-MS の前段に HPLC などを繋ぎ、カラムを用いて分離した後、ICP-MS を検出器として用いることによって、形態別の測定を行うことが出来ます。
下記は20年以上前に学会で発表したヒ素の8種類の形態別分析法の結果を示します。
ICP-MSとしては連続で As+ を測定していますが、それぞれの形態の標準液を混合し測定することで、このような信号を得ることが出来ます。

 

このように HPLC と接続したICP-MSで金属を測定することによって、有機、無機の金属の測定を行うことが出来ます。
では、VOC などの有機化合物に関してはいかがでしょうか?
それは無理でしょ!と思われる方がほとんどだと思います。
私もその一人でした。
しかし、東京大学の平田 岳史先生がそれを可能にしました。
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