更新日: 2025/7/15
皆さんの実験室にも比較的軽量の天秤などから、100 kgを超える ICP 質量分析装置などの分析機器までそれぞれあると思います。
これらの装置に関して、皆さんは地震対策をしていますか?
このような装置が地震によって床に落ちたりした場合、避難経路が確保できなくなることや大きなケガに繋がります。
実際に2011年3月に発生した東日本大震災では弊社のユーザー様の実験室では150 kgはある原子吸光分析装置が床に落下したそうです。
奇跡的に装置に異常はなく、故障はしませんでしたが、床に穴があき、一つ間違えれば、大ケガの可能性もありました。
この時は前に広い通路がありましたが、80 cm以上の避難経路が落下によって確保できず、逃げ遅れる可能性もありました。
このような教訓から弊社では装置の地震対策をお勧めしています。
でも、装置や実験台、床に穴をあけるの?と躊躇されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回お勧めするのは(通販のようになってしまいましたが・・・)、下記の写真のようなものです。
まず、装置を実験台に固定します。

これは装置にも実験台にも穴はあけておらず、ジェルの密着式固定方式を採用したものです。
家電量販店などでも見たことがある方もいらっしゃると思います。
テレビなどを固定している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それより強力なものが販売されています。

ただし、これだけだと、実験台ごと転倒する可能性があるので、次に、下記の写真のように実験台を床に固定します。

これも同様に実験台や床に穴はあけない密着式固定方式です。
以下に仕様をまとめると
- 使用年数目安:約10年
- 穴あけしない地震対策
- 移設時取り外し可能
- 震度7相当対応
- RoHS2 対応
- 繰り返し使用可能
今回のブログはプロセブン株式会社様にご協力いただきました。
側面装着型 耐震金具 | プロセブン
この製品は弊社営業を通して、販売することができますので、担当営業にお声をかけていただければ、各分析装置の固定を実施させていただきます。
ぜひ、ご検討ください。