ディスクタイプのミルは主に水分測定を行うサンプルで用いられます。ハンマータイプは Falling Number やGlutomatic、NIR などその他の測定で幅広く用いられます。
モデル
サンプルの前処理法は試験法によって定義されます。このため、問題の分析のために正しい前処理法を選択することが重要です。LabMill は、ハンマー型とディスク型の2つのタイプがございます。ディスク型のミルは水分測定を目的としたサンプルに、ハンマー型はその他の Falling Number や Glutomatic、NIR などの測定を目的としたサンプルに使用されます。詳細は”テクノロジー”をご参照ください。
”セレクション ガイド”参考にしていただくことで、お客様に最適なモデルが見つかります。弊社お客様窓口にもお気軽にお問い合わせください。
LM 3100
LM 3100 は堅牢性の高い金属製機構を内蔵した消音構造のハンマー型ミルです。フォーリングナンバー法(指定)、グルトマティック法(指定)、ケルダール法、NIR 分析に適しています。サイクロン式でサンプルを回収し、サンプル間の清掃はサンプルによるセルフクリーニングでも運用可能です。
LM 120
さらにシンプルなハンマー型のミルです。サンプルはナイロンバックに回収され、LM3100 と同じアプリケーションに用いることができます。
LM 3310
穀物の水分を測定するサンプルの粉砕を目的としてデザインされたディスク型のミルです。常圧乾燥法および NIR 分析法で認証されています。AACC の標準法No. 55-30 の PSI (Particle Size Index)による小麦のハードネスの測定でも認証されています。最大 50 gまで粉砕することができます。
LM 3610
大容量タイプのディスク型ミルで、常圧乾燥法と NIR 法の両方で認証されています。粗飼料原料やペレットなど大きな粒のサンプルの粉砕にも適しています。LM 3610 は LM3310 よりも多くのサンプル量の粉砕に対応します。
アクセサリー類
Mill feeder
モーター搭載のラバーパドルを備えたミル フィーダーは一定速度でミルにサンプルを供給できます。高水分の穀物や大麦やオーツ麦、籾米など皮付きのサンプルの粉砕をスムーズに行います。一定の供給スピードを保つことで粉砕の効率も上がり、オーバーフィーディングによるモーターの歪みを軽減します。
テクノロジー
ハンマー ミル
ハンマーミルは高速で回転するスチール製の「ハンマー」がサンプルを粉砕し、シーブ通過したサンプルがチャンバーから排出されます。 異なるシーブを選択することで、サンプルの粒度を調整できます。 ハンマーミルは一般に微細で均質なサンプルの調整のために使用され、ハンマーミルは最大 300 g のサンプルを粉砕することができます。300 gはフォーリングナンバー法において規定されるサンプル量です。 粉砕時に熱の発生および粉砕チャンバーを通る空気流が多いため、このタイプの粉砕機は穀物水分測定には使用しません。
ディスク ミル
ディスクミルは、歯付いた固定の金属ディスクともう1つの回転金属ディスクとの間でサンプルを粉砕します。 水分を失うことなく粉砕することができるため、ディスクミルの主な用途は穀物の水分測定です。 ミルからの粒径は、固定ディスクと回転ディスクとの間の距離を変更することによって調整することができます。ディスクは複数の種類から選択できます。
セレクションガイド
アプリケーションに最適なミルを見つけることは重要です。正しいモデルを選択するためにこちらのセレクションガイドをご活用ください。
以下の質問の回答内容をこちらまでお送りください。株式会社エヌエスピーより最もお客様のアプリケーションに適したモデルをご案内いたします。
1. 粉砕を必要とするサンプルは何ですか?
- 穀物
- 大豆
- その他油糧種子(max 20% oil)
- ペレット
- 植物性原料
- パスタ
2. どの分析法のための粉砕を必要としますか?
- フォーリングナンバー法 Falling Number
- グルトマティック法 Glutomatic
- NIR法(タンパク質、ハードネスなど)
- ケルダール法 Kjeldahl
- 水分(常圧乾燥法) Moisture
- ハードネス Hardness (using AACC PSI method)
3. お客様にとってどの特長が重要ですか?
- 消音性、セルフクリーニング、ダストの軽減
- 低コスト
4. 必要な容量はどちらですか?