IM 8800 は次世代のポータブル NIR 分析装置で穀物および油糧種子のタンパク質、水分、油分を測定できます。
機器は畑や集積所、穀物加工の現場での使用を想定して持ち運びを前提にデザインされています。GPS が搭載されているため、タンパク質マッピングを行い、収穫期の分析や育種にお役立ていただけます。
妥協のない品質とビルドインの標準が信頼性の高い正確なデータの提供を可能にいたします。
農場での NIR 分析
農場で使いえる全粒穀物分析装置が望まてきました。多くの要件を満たす必要がありつつも強く望まれています。まず、頑丈かつ堅牢な構造でなければなりません。操作は簡単である必要がありつつ、カントリーエレベーターやラボでの精度に引けを取らないよう分析装置として洗練されている必要があります。そしてコスト効率の高い方法ですべてが行われなければなりません。
最近の技術革新により、このような機器の開発が可能になりました。Inframatic 8800 は固体素子とダイオードアレイ技術が用いられ、光学系に可動部はありません。可動部品がないことにより工場段階においてのユニット間の差をほとんどなくすことが可能になりました。機器の精度、繰り返し、再現性を高めることができます。
Inframatic 8800 はカントリーエレベーターや試験室で使用されている機種 Inframatic 9500 に併せて標準化されています。Inframatic 9500 は広く普及しており、日本、アメリカ、ドイツ、オーストラリアを含む複数の国々で成分取引への使用について認証を受けています。
特長
農場での使用を想定したデザイン
穀物の水分、タンパク質、油分の測定に適した堅牢性を備えています。自動のシャッターが外光の影響や虫の侵入を防ぎ、複数年後にも信頼性高く、メンテナンスの少ない運用を可能にします。
ポータブル
コンパクト、軽量なので手荷物として持ち運べます。電源は 12 V～24 V、バッテリーで 2 時間稼動できる Inframatic 8800 はピックアップトラックからサイロまで必要な場所のほとんどどこへでも持ち運んで頂けます。標準キャリーバックは IM 8800 を保護し、持ち運びをスムーズにして農場での調査を可能にします。収穫後の長期の保管にも最適です。
GPS
Inframatic 8800 は GPS が搭載されており、農場でのタンパク質マッピングが可能です。 収穫を効率化し、作物の品質管理のための混合決定などに使用できます。
タンパク質マップ
プレミアムを得て生産者がプラス α の利益を上げることを可能にします。地形、施肥などが農場でのタンパク値のばらつきに影響することは知られています。Inframatic 8800 は生産された穀物から最大限の価値を引き出すためにお役立て頂けます。
用途
農場での測定
IM 8800 はポータブルと使い勝手が特長のモデルです。ピックアップトラックや収穫機のボードに設置することも出来ます。農場での持ち運び可能なサイズで、 最適な収穫期を調査するのに使用できます。2 時間はバッテリーで稼動し、GPS を使った農場のタンパク質マッピングも可能です。
小麦のタンパク質の変動制は同じ列でも最大 6 % あると言われています。マップ化することで全体値を把握し、乾燥工程の管理やプレミアムを得るための高品質のエリアを特定などで最大限の利益を引き出します。
配送前の品質管理
適切な製品を適切なお客様にお届けできます。ストレージの前、積載の前に測定してください。プレミアムを支払いたいお客様に最高品質の作物を配送できます。利益の最大化に貢献します。
操作と取り扱い
- 作物の種類を選んでください。
- サンプルを投入し、"Start"ボタンを押します。
- 測定後、結果はスクリーンに表示され、サンプルはドロアーに排出されて機器内は空になります。
基本仕様
測定対象
|
穀物または油糧種子
|
測定項目
|
水分、タンパク質、油分など
|
測定時間
|
～ 90 秒
|
サンプル量
|
～ 400 ml
|
サブサンプル数
|
最大 10/サンプル
|
測定原理
|
透過型ダイオードアレイ・ディテクター
|
波長範囲
|
850 - 1050 nm
|
サイズ(W x D x H)
|
349 x 265 x 274 mm
|
重量
|
7 kg
|
インターフェース
|
4 x USB-Aポート、1 x イーサネットポート (RJ45)
|
| ディスプレイ |
5.7インチ カラータッチスクリーン
|
防護
|
防塵・防湿
|
バッテリー稼動
|
～ 2時間 |
| 位置情報 |
USB接続GPS モジュール
|
耐用環境温度
|
5～45 °C
|