DSC 8500 示差走査熱量測定装置(ダブルファーネスDSC)

超高感度入力補償DSC

熱量が熱抵抗に依存せず、吸熱・発熱量を直接測定するため、温度および熱量の正確度、再現性に非常に優れています

  • 熱量を直接測定する入力補償方式
  • 制御最高昇降温速度750℃ / 分を実現
  • 低質量のファーネスが優れた追従性を実現
  • 1000℃ / 分以上の速度で冷却でき、サンプルに触れることなくクエンチ(急冷)可能
    ※冷却装置・条件に依存
  • SmartScan よるフラットなベースライン
  • Wavelet Analysis よるノイズの低減測定が可能
  • 2ラインのパージガス自動切換えとデジタルマスフローコントローラーの内蔵
  • 高精度な96ポジションオートサンプラーシステム(オプション)を搭載可能
  • イントラクーラーにより、–70℃からの低温測定が可能
  • 温度変調測定、光硬化測定、高圧測定、DSC-Ramanなど、多彩なアプリケーションに対応

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アプリケーション例

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FTIR、DSC、TGAによるリチウムイオン電池用PVDFバインダーの特性評価と解析

電気化学的、化学的に安定であり、集電体との密着性が高いポリフッ化ビニリデン(PVDF)は、最も一般的なバインダー材料です。バインダーの材料には、被膜形成の補助や活物質の溶媒への分散性向上などが要求されます。多くの電池部品と同様に、PVDFの化学組成と熱特性を理解することは、特にリチウムイオン電池の過酷な条件下での性能を予測する上で非常に重要です。
本報では、Spectrum Two FTIRにより、PVDFを迅速かつ容易に識別する方法を紹介します。また、DSCおよびTGAにより、電池材料の熱的挙動に関する情報を得ることができ、セル内の条件変化に対する材料の反応を予測するための有用な知見が得られます。

入力補償DSCによるホットメルト接着剤のキャラクタリゼーション

ホットメルト接着剤は、エチレンと酢酸ビニル(VA)からなるコポリマーです。EVAコポリマーは、包装フィルムやホットメルト接着剤などに使用されますが、その最終的な使用特性は、共重合体中に含まれる非晶性の酢酸ビニル成分の割合に大きく依存します。EVAコポリマーおよびホットメルト接着剤の熱的特性を評価することは、プロセスの最適化、製品改良、品質保証の観点から非常に重要です。
本報では、入力補償DSCを用いて、ホットメルト接着剤の優れた特性評価を行う方法について紹介します。

DSCによる電子レンジ用食品トレイの分析における高速冷却の重要性

示差走査熱量測定(DSC)はポリマーの熱物性解析に広く利用されています。DSCを用いると、融解温度、融解熱といった熱可塑性樹脂における重要な特性が得られます。ボトル、繊維、フイルム、容器、ハウジング、パイプおよびトレイのようなプラスチック製品の製造過程において、熱可塑性樹脂は溶融、冷却、結晶化の過程を経て熱成形されます。溶融加工されたプラスチックの挙動を理解し明確にするために、この冷却過程を材料の特性としてシミュレーション可能な、急冷測定ができるDSCが必要です。
本報では、入力補償DSCを用いて、プラスチック製電子レンジ用食品トレイの熱特性の分析について紹介します。

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その他の出展製品