ミクロからマクロまで設定自由なイメージサイズで、高速かつ安定なIRイメージング測定を実現
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本製品は、池田理化様ブース(8A-101)にて展示します
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IRイメージングによるコンクリート中の二酸化炭素吸収量の深さ方向分析
セメントは建設資材として世界中で広く利用されていますが、その生産過程において大量の二酸化炭素が排出されることが問題視されています。一方で、炭酸化反応を積極的に活用する環境対応セメントが、カーボンニュートラルな建設材料として注目を集めています。しかし、炭酸化が進むとコンクリートのアルカリ性が低下し、鉄筋の腐食を引き起こす原因となったり、コンクリートの強度を維持するカルシウムシリカゲルが減少することで、コンクリートそのものの耐久性にも悪影響を及ぼす可能性があります。炭酸化はコンクリートの表面から内側に向かって進行するため、表面と内部では炭酸カルシウムやカルシウムシリカゲルなどの成分分布が異なる可能性があります。そのため、コンクリート内部の深さ方向における成分分布を把握することは、セメントやコンクリートの材料設計において極めて重要です。 本報では、コンクリートの強度や環境特性に影響を与える主要成分の深さ方向分布をIRイメージングで可視化するための手法を詳しく紹介します。
ATRイメージングを用いた大気中マイクロプラスチックの高空間分解能分析
近年、海洋域あるいは陸域で劣化分解して微小化したマイクロプラスチックの一部が、風や台風などの自然現象により大気中に拡散し、地球の大気循環サイクルに取り込まれると考えられるようになってきました。一方、大気中マイクロプラスチックが人体へ及ぼす影響に関する報告は多くありませんが、粒径2.5 μm以下のいわゆるPM2.5も人体への影響が懸念されています。このようなスケールのマイクロプラスチック粒子の吸引による健康リスクは、ほとんど何もわかっておらず、また、微小な大気中マイクロプラスチックの分析方法も確立していないのが現状です。 ATRイメージングは、高屈折率のATRクリスタルをサンプル表面に接触させてイメージング測定する分析方法です。1回の測定で膨大な量の微小なマイクロプラスチックを高い空間分解能で検出できるため、微小な大気中マイクロプラスチックの測定に最適な分析手法です。本報では、ATRイメージングを用いた微小なAMPsの分析解析方法を紹介します。
顕微FT-IRを使用したボトル飲料水中に含まれるマイクロプラスチックの分析方法
ボトル飲料水は、水道水を飲むよりも清潔で、不純物が入っていないというのが売り文句です。その一方で、使い捨てペットボトルを使用することにより、廃棄されたボトル(劣化するまで何年もかかります)が増えつつあります。それらは、より小さい破片や粒子へと分解したマイクロプラスチックとして、環境汚染に影響を及ぼす傾向にあると考えられます。最近の研究ではマイクロプラスチックが、ボトル飲料水のいくつかのブランドで検出されていることが報告されています。マイクロプラスチックから人の健康への影響は依然として確定しているわけではありませんが、食品や飲料中の残留性有機汚染物質(POP)を潜在的に含むマイクロプラスチックの存在については、大きな関心を呼んでいます。赤外分光分析法(FTIR)は、高分子の定性のための主要な分析技術であり、顕微FTIR を使用することで、数ミクロンの粒子であるマイクロプラスチックの検出および定性を可能にします。 本報では、Spotlight 400 IRイメージングシステムを使用して、いくつかの異なるブランドのボトル飲料水の分析について紹介します。
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