コンパクトでありながら高SN比を誇るFTIR
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FTIRを用いた再生ポリエチレン樹脂に含まれるポリプロピレンの分析
再生HDPEは環境負荷が低く、費用対効果が高いため、シート、パイプ、デッキ材、電気部材、ボトルなど多くの製品に使用されています。しかし、再生HDPEにはリサイクルの過程でポリプロピレン(PP)が混入することがあり、製品の性能に悪影響を与える可能性があります。高品質を維持するためには、PPの含有量を分析し、管理することが重要です。 本報は、Spectrum Two FTIRを使用して再生HDPE中のPP濃度を分析する方法を紹介します。
FTIRを用いたセメント材料の環境性能評価-炭酸カルシウム量の高速分析-
セメントがコンクリートとして使用される際、大気中の二酸化炭素と反応する炭酸化反応によって、安定な炭酸カルシウムが生成することが知られています。炭酸化反応による二酸化炭素の吸収と固定化は、コンクリートのカーボンニュートラルの実現に向けて大きく注目されています。しかし炭酸化は同時に鉄筋の腐食やコンクリートそのものの耐久性にも影響を及ぼします。従って、コンクリートの適切な炭酸カルシウム量を把握することは非常に重要です。 本報では、コンクリートの原料として一般的に用いられるポルドラントセメントを使用し、セメント中の炭酸カルシウム量を高速に分析する方法を紹介します。
ディスポーザブルATRクリスタルとFTIR によるシーリング材の硬化プロセス及びその特性評価
シーリング材は、製品の気密性や防水性を保つために、対象物の継ぎ目や隙間に施工されるペースト状の材料です。商業・工業用途に幅広く使用されており、極端な温度環境など、さまざまな環境下で使用されるため、高度に専門的な処方が必要とされることがあります。全反射(ATR)法を利用したFTIRは、シーリング材の化学的特性評価と硬化プロセスのモニタリングが可能です。 本報では、ATRアクセサリを装備したSpectrum Two FTIRと、Specac Arrowトッププレートを使用して、異なる材料系の3種類のシーリング材の特性評価方法を紹介します。
FTIR、DSC、TGAによるリチウムイオン電池用PVDFバインダーの特性評価と解析
電気化学的、化学的に安定であり、集電体との密着性が高いポリフッ化ビニリデン(PVDF)は、最も一般的なバインダー材料です。バインダーの材料には、被膜形成の補助や活物質の溶媒への分散性向上などが要求されます。多くの電池部品と同様に、PVDFの化学組成と熱特性を理解することは、特にリチウムイオン電池の過酷な条件下での性能を予測する上で非常に重要です。 本報では、Spectrum Two FTIRにより、PVDFを迅速かつ容易に識別する方法を紹介します。また、DSCおよびTGAにより、電池材料の熱的挙動に関する情報を得ることができ、セル内の条件変化に対する材料の反応を予測するための有用な知見が得られます。
FTIRによる塗料と接着剤の時間分解分析
塗料と接着剤は、用途が異なる工業製品ですが、どちらも一般的に出発材料が液体であり、乾燥や硬化の過程を経て固体の物質となる点で共通しています。全反射(ATR)法によるFTIR測定は、コーティングや接着剤業界において原材料や製品配合の特性評価に広く用いられています。これらは主に、ATRクリスタル上に材料を滴下した後、サンプルを瞬時に測定するものです。 本報では、このATR測定を拡張して、材料の乾燥や硬化過程における化学的な経時変化をモニターする方法を紹介します。
FT-IRによるディーゼルエキゾーストフルード(DEF)分析の最適化
ディーゼルエキゾーストフルード(DEF)はAUS 32やAdBlueとも呼ばれ、自動車の排気ガスを浄化するための液体です。AdBlueは車の燃料タンクとは別の専用タンクに保管され、Euro 6規制に対応するため、ディーゼル車は選択触媒還元(SCR)システムを使用して、AdBlueを排気ガス中に噴射します。排気システムにAdBlueが噴射されると、有害な一酸化窒素を分解して窒素と水を生成することにより、亜酸化窒素の排出を削減することができます。赤外分光法(IR)は、試料と標準参照サンプルを視覚的に比較することで、対象物質がAdBlueであることを確認できます。 本報では、Spectrum Two FTIRにATRアクセサリを装備し、ISO 22241-2:2019 (E) に準拠したAdBlueの試験方法について紹介します。
ポリマーリサイクルにおけるFTIRの有効性
プラスチックは、一般製品および工業製品においてますます利用されるようになってきており、毎年、500万トン以上のプラスチックが使用されています。大量のプラスチックが毎年捨てられており、しばしば埋立地になっています。埋立地に廃棄するのではなく、リサイクル出来る量を増やすために、世界中の消費者が出来る新たな取り組みがあります。廃プラスチックはプラスチックのリサイクル工場に送られ、そこで選別され再利用されます。日本は再生プラスチックにおける世界で最も成功を収めている国の一つとして挙げられます。リサイクルに成功するためには、プラスチックを正確に識別し、選別する必要があります。赤外分光光度計は、プラスチック材料を識別する正確で科学的な方法です。 本報では、FTIRが迅速かつ容易にプラスチック種の測定および定性ができるかご紹介します。
ASTM D-7575に基づいたFTIRによる迅速かつ環境に優しい水中の炭化水素測定
歴史的に赤外分光法(IR)は水試料中の油やグリース、炭化水素を定量するために広く使われてきました。IR分光法はこれらさまざまな種類の試料に対して、早く、簡単に測定することができます。1989年のMontreal Protocol以前から、塩素系溶媒の使用を禁止し、水試料中の炭化水素の抽出に特化した多くのIR分光法は抽出溶媒として四塩化炭素を使用してました。これらの方法を代替する必要があります。EPA1664のようなこれら分光法の中には炭化水素の分離にいまだに有害な溶媒を使用しています。 本報では、ASTM D-7575という新しく溶媒を使用しないIR分光法を紹介します。
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