四重極が直列タイプのLC/MS/MSで、省スペースで設置可能
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LC-MS/MS:EPAメソッド1633による水試料中のパーフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル化合物の分析
パーフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、1940年代に開発された合成化学物質の一群で、その界面活性特性から広く使用されています。PFASは消費財への広範な使用と環境中での高い残留性により、大気・土壌・水中に浸透し、広範囲にわたって人々が曝露されている状況が確認されています。複数の研究により、PFASがさまざまなマトリックスに存在することが示されています。これらの化合物の存在と環境中での持続性に関する懸念の高まりに伴い、日々進化する規制に対する分析を簡便かつ確実に実行する必要性があります。 アメリカ環境保護庁(EPA)は、さまざまなマトリックス中のPFASを検出するための高感度で日常的かつ堅牢な分析法の開発に注力しており、特に飲料水に対する取り組みが最も重要視されています。EPAは2021年8月に、メソッド1633 のドラフト版を公開し、さまざまなマトリックスにおける40 種類のPFAS 化合物の分析を対象としました。そして2023年8月には、水試料分析に関する多施設による検証済み最終版に基づくドラフトメソッド第4版が公開されました。 本報では、パーキンエルマーのLX-50 UHPLCシステムとQSight 210トリプル四重極質量分析システムを使用して、水系マトリックスにおけるEPAメソッド1633の検証結果を報告します。
QSight 220 UHPLC/MS/MSを用いたEPA メソッド8327によるパーフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質の分析
パーフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、炭素鎖を基盤とする人工化合物であり、消火用フォーム、衣類や家具の防水処理、家庭用品、紙製品など、さまざまな商業製品や工業用途に広く使用されてきました。PFASは熱的・化学的に安定で難分解性を有しています。その独特な物理・化学的特性と潜在的な生物蓄積性により、PFASは難分解性有機汚染物質として指定され、人間の健康と野生生物にとって懸念される汚染物質と見なされています。アメリカ合衆国環境保護庁(US EPA)は、4種の非飲用水溶液中のPFASを分析するための手法として、SW-846メソッド8327を検証しました。 本報では、パーキンエルマーのQSight LX50 UHPLCシステムとQSight 220 トリプル四重極型質量分析装置を組み合わせて、EPAメソッド8327に記載されたすべての化合物を分析するための高速かつ堅牢な方法の開発について紹介します。
EU指令2020/2184に準拠した大容量直接注入による飲料水中のPFAS分析
PFASは、界面活性剤、消火用発泡剤、焦げ付きにくい調理器具のコーティング剤、潤滑剤、食品包装のコーティング剤など、さまざまな用途で使用されています。PFASは広く用いられているため、飲料水を含むさまざまな供給源の検査を実施することは私たちの健康と環境への潜在的なリスクを軽減する上で非常に重要です。PFASは健康に有害な影響を及ぼし、かつ環境中に残留して拡散するため、これらの物質を低濃度で監視する必要があります。これらの物質を正確に検出および定量するには、非常に感度の高い方法を使用する必要があります。 本報では、EU 指令2020/2184に基づくPFAS化合物のLC/MS/MS分析について報告します。ここでは、パーキンエルマーのQSight 420 LC/MS/MSシステムを用いた大容量直接注入法により同指令で追加された最新の20種類のPFAS化合物を特定し、定量方法を示しています。
UHPLC/MS/MSによる水試料中のPFOAおよびPFOSの迅速かつ高感度分析
パーフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル化合物(PFASs)は、1950年代から工業用途および消費財で広く製造・使用されてきた化学物質です。これらの化合物は特異な物理的・化学的特性(非常に安定で分解に対する耐性)を持つため、環境へのPFASの蓄積につながり、結果的に人間への暴露の懸念を高めています。PFOAとPFOSは、飲用水、地表水、地下水、廃水を含むさまざまな水資源中に世界中で検出されています。PFASモニタリングには、高感度、選択性、堅牢性からLC/MS/MSによる分析が最も広く使用されています。 近年では、高感度質量分析計の進歩と有用性により、固相抽出(SPE)を使用しない直接注入による高スループット分析法の開発に向かう傾向にあります。直接注入法は、より高いレベルのサンプルスループットを達成し、さらにSPEを使用した前処理によって引き起こされる分析対象のロスや汚染を低減できます。 本報では、パーキンエルマーのQSight 420 質量分析計とUHPLCを組み合わせ、飲料水および地表水中の微量PFOAおよびPFOSを高感度に定量する方法を紹介します。
オンラインSPE-LC/MS/MSによる飲料水中の多環芳香族炭化水素(PAH)の分析
多環芳香族炭化水素(PAHs)は、自然界に広く存在する化合物であり、石炭、石油、ガス、ゴミ、タバコなどの燃焼による、さまざまなプロセスから生じる副産物でもあります。私たちの健康だけでなく環境にも脅威を与えるため、これらの化合物をモニタリングすることは重要です。PAHsで汚染される可能性のある重要な資源のひとつは飲料水であり、世界各国の政府機関が飲料水の品質基準を確保するためにさまざまな指令を出しています。。最新の欧州連合(EU)でも、EU 水政策枠組み指令2020/2184:2020とその母体となる指令が課されており、5種類のPAHs化合物が含まれています。ベンゾ[a]ピレンのLOQは0.01 μg/Lであり、他の4つは合計0.1 μg/Lであるため、分析に必要な検出濃度は極めて低くなっています。そのため、様々な分析法が開発されており、そのひとつが、手間のかかるオフラインでの試料調製が必要なGC/MSを用いた方法です。 本報では、EUの水政策枠組み指令で要求されている低濃度の検出を達成しつつ、PAHsを測定するための代替法を提示します。
UHPLC/MS/MSを用いた飲料水中のハロ酢酸の迅速分析
ハロ酢酸(HAA)は、塩素系消毒剤と水中の天然有機物との反応から生じる副生成物です。結果として生じる物質は主要な消毒副生成物(DBP)と考えられています。これらは、発がん性であることが知られており、人間の生殖の問題に関連していることがわかっています。ハロ酢酸は、米国環境保護庁(EPA)政府によって規制されており、米国EPAによって設定された最大汚染レベル(MCL)は30 μg/Lです。従来は水中のHAAを測定するためにガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)が使用されていましたが、液- 液抽出および誘導体化などの煩雑な前処理が必要です。2012年に、厚生省はHAAの検査方法を改訂し、分析技術をタンデム質量分析と組み合わせた液体クロマトグラフィー(LC/MS/MS)をGC/MS 法に代わる方法と制定しました。LC/MS/MS法では、ハロ酢酸のいずれの物質も誘導体化を必要とせず、より簡単に測定が行えるようになりました。 本報では、パーキンエルマーのQSight LX50 UHPLCシステムとQSight 220 MS/MS検出器を使用し、飲料水中の5種類のHAAの測定を、簡単かつ信頼性の高い迅速定量法で紹介します。
大麻中の農薬とマイコトキシン残留物に対するカリフォルニア規制要件を満たすためのLC/MS/MS法
癌、多発性硬化症、ALSなどの病気に対する治療上の利点から米国の半数以上の州で医療用大麻の使用が合法化されています。しかし、植物を害虫から保護し収穫を上げる目的で使用される農薬は、大麻栽培でも使用されます。農薬の慢性的な曝露は深刻な健康上のリスクを高める可能性があり、大麻中の農薬分析は重要な消費者安全のトピックです。農薬とは別に、大麻の生育条件は発がん性マイコトキシンを産生するカビや真菌にも影響されます。したがって、大麻中の農薬とマイコトキシンの含有試験は、消費者の安全と品質管理を確実にするために重要です。 本報では、パーキンエルマーアプリケーション開発チームが、66の農薬すべて(GC-MS/MSで通常分析される非常に疎水性で塩素化農薬を含む)と、大麻の花抽出物にスパイクしたカリフォルニア州で指定された法的限界をはるかに下回る濃度の5つのマイコトキシンの分析事例を紹介します。
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