TurboMatrix HS 40/110 ヘッドスペースオートサンプラー - PerkinElmer Japan

TurboMatrix HS 40/110 ヘッドスペースオートサンプラー

電子制御圧力バランスヘッドスペース法により複雑なサンプルマトリックスから面倒な前処理なしに揮発性成分をGC、GC/MSに精度よく導入します。

TurboMatrix HS40 TurboMatrix HS110
TurboMatrix HS40 TurboMatrix HS110

 

特長

  • 電子制御圧力バランス法
    正確で再現性のある電子制御圧力バランスサンプリングを採用。
  • 日本語液晶タッチスクリーン
    簡単操作、迅速なスタートアップを実現します。
  • オーバーラップ加熱
    高サンプルスループットを実現するオーバーラップ温調
    (12バイアル同時温調可能:HS40, 110)
  • 3つのヘッドスペース分析モード
    MHE、加熱時間コンスタント、加熱時間プログレス等連続分析や分析条件検討に必要な分析モードをサポート
  • 各種アクセサリー
    (周波数スキャンバイアルシェーカー、PPCプログラム圧力制御/高圧
    サンプリング、カラムクライオフォーカス)
    による高感度、短時間分析をサポート

 

アプリケーション分野

環境分野
  • 環境水のVOC測定
    水質汚濁防止法にもとづく揮発性有害物質のppb、サブppbレベルの測定に対応します。
  • 飲料水のVOC測定
    ppb、サブppbレベルの測定に対応します。
  • 工場排水の分析
    マトリックスの複雑な試料の定量が可能です。
  • 土壌汚染・揮発性有機物の測定
    揮発性有機化合物により汚染された、工場跡地などの土壌分析に活用されます。
医薬品分野
  • 製剤中の残留溶剤分析
    医薬品製造における残留溶剤、医療用品に残留する減菌剤の分析に応用できます。
ポリマー及び化学工業分野
  • ポリマー中のモノマーの分析
    未反応のモノマー、添加物の分析など、品質管理に役立ちます。
  • 工業材料中の揮発成分の分析
    複合材料などの製品開発に役立ちます。
食品工業分野
  • 食品中の香気成分、異臭成分の分析
    食品・加工食品の香気成分、異臭成分の分析に応用できます。

 

簡単な操作性

日本語のカラータッチスクリーンを採用したユーザーインターフェースにより簡単な操作を実現。平衡化温度、時間などの基本パラメータの設定および実測値の読み取り、メソッドの設定、保存、選択などの操作が、タッチスクリーン上の該当部分に触れるだけで行なえます

 

 

電子制御圧力バランスサンプリング
  電子制御圧力バランス法

電子制御圧力バランス法

  1. 平衡化:試料バイアルを加熱し、気液または気固平衡化させます。ニードルは上にあり、キャリヤーガスによりニードル廻りはパージされています。
  2. 加圧:キャリヤーガスをバイアルに供給・加圧します。このとき、供給圧は試料の気化圧以上にします
  3. サンプリング:キャリヤーガスの供給を一定の時間(インジェクションタイム)止めることで、バイアル内のヘッドスペースガスをGCに導入します。

電子制御圧力バランス法によるヘッドスペースサンプリングはガスタイトシリンジ、サンプルループ、マルチポートバルブを使わずにカラムへサンプル導入が可能です。上下2箇所に横穴のあいたニードルの上下移動とキャリヤーガスのコントロールを組み合わせることで、加圧されたヘッドスペースガスをGCに精密に導入します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーバーラップ加熱(サンプルの同時並行加熱)
オーバーラップ加熱

オーバーラップ加熱はサンプルのGC分析時間を考慮し、サンプル2以降を連続的に加熱していく機能です(特許)。これにより、サンプル保温時間のムダをなくし、効率のよい分析が可能です。

 

仕様

サンプリング方法 電子制御圧力バランス方式
サンプルバイアル容量 22mL
サンプル温度 35 ~ 210℃
サイズ/重量(HS110) 430(幅)×610(高さ)×610(奥行)mm, 35kg