特長
- 電子制御圧力バランス法
正確で再現性のある電子制御圧力バランスサンプリングを採用。
- 日本語液晶タッチスクリーン
簡単操作、迅速なスタートアップを実現します。
- オーバーラップ加熱
高サンプルスループットを実現するオーバーラップ温調
(12バイアル同時温調可能:HS40, 110)
- 3つのヘッドスペース分析モード
MHE、加熱時間コンスタント、加熱時間プログレス等連続分析や分析条件検討に必要な分析モードをサポート
- 各種アクセサリー
(周波数スキャンバイアルシェーカー、PPCプログラム圧力制御/高圧
サンプリング、カラムクライオフォーカス)
による高感度、短時間分析をサポート
アプリケーション分野
環境分野 |
- 環境水のVOC測定
水質汚濁防止法にもとづく揮発性有害物質のppb、サブppbレベルの測定に対応します。
- 飲料水のVOC測定
ppb、サブppbレベルの測定に対応します。
- 工場排水の分析
マトリックスの複雑な試料の定量が可能です。
- 土壌汚染・揮発性有機物の測定
揮発性有機化合物により汚染された、工場跡地などの土壌分析に活用されます。
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医薬品分野 |
- 製剤中の残留溶剤分析
医薬品製造における残留溶剤、医療用品に残留する減菌剤の分析に応用できます。
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ポリマー及び化学工業分野 |
- ポリマー中のモノマーの分析
未反応のモノマー、添加物の分析など、品質管理に役立ちます。
- 工業材料中の揮発成分の分析
複合材料などの製品開発に役立ちます。
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食品工業分野 |
- 食品中の香気成分、異臭成分の分析
食品・加工食品の香気成分、異臭成分の分析に応用できます。
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簡単な操作性
日本語のカラータッチスクリーンを採用したユーザーインターフェースにより簡単な操作を実現。平衡化温度、時間などの基本パラメータの設定および実測値の読み取り、メソッドの設定、保存、選択などの操作が、タッチスクリーン上の該当部分に触れるだけで行なえます
電子制御圧力バランスサンプリング
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電子制御圧力バランス法
- 平衡化:試料バイアルを加熱し、気液または気固平衡化させます。ニードルは上にあり、キャリヤーガスによりニードル廻りはパージされています。
- 加圧:キャリヤーガスをバイアルに供給・加圧します。このとき、供給圧は試料の気化圧以上にします
- サンプリング:キャリヤーガスの供給を一定の時間(インジェクションタイム)止めることで、バイアル内のヘッドスペースガスをGCに導入します。
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電子制御圧力バランス法によるヘッドスペースサンプリングはガスタイトシリンジ、サンプルループ、マルチポートバルブを使わずにカラムへサンプル導入が可能です。上下2箇所に横穴のあいたニードルの上下移動とキャリヤーガスのコントロールを組み合わせることで、加圧されたヘッドスペースガスをGCに精密に導入します。
オーバーラップ加熱(サンプルの同時並行加熱)
オーバーラップ加熱はサンプルのGC分析時間を考慮し、サンプル2以降を連続的に加熱していく機能です(特許)。これにより、サンプル保温時間のムダをなくし、効率のよい分析が可能です。
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仕様
サンプリング方法 |
電子制御圧力バランス方式 |
サンプルバイアル容量 |
22mL |
サンプル温度 |
35 ~ 210℃ |
サイズ/重量(HS110) |
430(幅)×610(高さ)×610(奥行)mm, 35kg |