原子力分野の分析技術最前線「ICP-MSやFTIRの基礎・解析・展望セミナー」

パーキンエルマー化学技術紹介2025として、原子力分野における分析技術の最前線をテーマとしたセミナーを開催します。ICP-MSやFTIRの基礎から応用、今後の展望まで、専門家による講演をお届けします。
会場だけでなくオンライン同時配信を予定しておりますので、奮ってご参加ください。

開催概要

日  時 2025年 6月18日(水)13:00 ~ 16:30
12:20~ 会場受付開始
参加形式 会場/WEB同時配信
※会場内からご自身のPCでWEB参加も可能
会  場
東海村産業・情報プラザ
アイヴィル(iVil)

住所:茨城県東海村舟石川駅東3-1-1
東海駅(JR常磐線)東口から徒歩3分
参 加 費 無料
会場定員 70名
対  象 原子力関連の分析技術者、研究者、学生、設備導入担当、新人教育等、ご興味のある方
現地特典

★ノベルティ
★各種ウェビナーオンデマンドアクセス権(期間限定公開)

下記ウェビナーを予定しております。

  • 異物分析のためのIRスペクトルの読み方講座
  • ICP-MSセミナー(Heガス不足対策、新製品NexION 2200の紹介)
  • さらに深く理解するICP-OESのあれこれ

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講演プログラム

本セミナーは、原子力分野における分析化学の技術動向と応用実例を体系的に紹介するものです。マルチ四重極型ICP-MS「NexION 5000」や FTIR による材料評価など、高度な分析装置の特徴と運用ノウハウに加え、若手研究者を迎え、研究機関による実践報告を通じ、原子力施設における分析の課題解決と今後の展望を探ります。

時間 タイトル・発表者 要旨
13:00 - 13:05

開会・趣旨説明

司会進行:
古川 真(パーキンエルマー ICPスペシャリスト)

13:05 - 13:50

PKJ講演

NexION 5000によるマルチ四重極 ICP-MS 分析の最新技術と原子力分野への応用

小林 恭子
パーキンエルマー
ICP-MSスペシャリスト

本講演では、最新のマルチ四重極型 ICP-MS「NexION 5000」の技術特長と、原子力分野における応用例をご紹介します。高感度・低バックグラウンドを実現する設計、干渉除去機能のしくみ、そして放射性元素や重金属などの超微量分析への対応について解説します。さらに、実機デモ紹介を交え、装置の運用イメージもご覧いただけます。

  • マルチ四重極型 ICP-MS の原理と特長
    • 複数の四重極構成による高選択性の活用
    • イオンガイドモードの効果と有効的な利用
    • 干渉除去性能と高感度・低バックグラウンドの実現
  • 原子力分野における分析応用例
    • 放射性核種(I-129, Sr-90, U-236 など)の定量テクニック
    • 排水、土壌などマトリックス対応事例・ 原子力分野における分析応用例
  • 実機デモ(オンライン中継または動画)
13:50 - 13:55 休憩
13:55 - 14:00 松枝 誠先生のご紹介
14:00 - 14:30

依頼講演

ICP-MSを用いた放射性核種分析の新展開:Part 1

松枝 誠 先生
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構
福島廃炉安全工学研究所 廃炉環境国際共同研究センター 廃炉マネジメントグループ

ICP-MS による放射性核種分析は、原子力分野において核鑑識、廃棄物管理、保健物理、環境監視、放射年代測定など、幅広い用途で活用されています。また、近年では、福島第一原子力発電所(1F)の廃止措置の進展に伴い、放射性核種分析に対する迅速化・自動化・高機能化のニーズが一層高まっています。本講演 (Part 1)では、特に計測に時間や労力を要するアルファ線およびベータ線放出核種に対し、ICP-MS に各種分離機構を組み合わせた自動化・迅速化システムの構築事例を中心に、日本原子力研究機構で開発中の最新分析技術を紹介します。
14:30 - 14:35 柳澤 華代先生のご紹介
14:35 - 15:05

依頼講演

ICP-MSを用いた放射性核種分析の新展開:Part2

柳澤 華代 先生
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構
原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター 原子力化学研究グループ

本講演 (Part 2) では、Part 1 で紹介した技術的背景を踏まえつつ、さらなる応用展開に焦点を当てます。放射性廃棄物中のアクチノイド(Np-237)の自動インライン分析や、レーザーアブレーション - ICP-MS/MS による純ベータ線放出核種(Sr-90)のマッピング分析による空間分布情報の取得と視覚的な可視化技術について取り上げます。これらの技術は、従来の手法では困難であったサンプルの前処理簡素化や分析時間の大幅な短縮を実現するとともに、今後の廃炉作業や放射性廃棄物管理における現場での即時判断を支援するものとして、高い実用性が期待されています。
15:05 - 15:15 休憩
15:15 - 16:00

PKJ講演

FTIRによる高分子材料の劣化解析

新居田 恭弘
パーキンエルマー
分子分光スペシャリスト

本講演では、FTIR 分析を用いた原子力関連材料の劣化解析についてご紹介します。高分子被覆材や絶縁材料などの熱・放射線劣化の評価を、スペクトルデータを交えて解説します。FTIRによる非破壊的な材料診断法としての活用可能性についても紹介します。

  • FTIR(フーリエ変換赤外分光法)の基礎と分子構造の可視化
  • 原子力施設で使用される代表的な高分子材料のFTIRスペクトル
  • 紫外線・放射線が高分子に与える影響とスペクトル変化
16:00 - 16:15 総合Q&A、エスティジャパン自動希釈装置紹介
16:15 - 16:30 閉会・アンケート記入
~会場閉会のお時間まで現地でご交流いただければと思います~

※セミナーの録画・録音・画面のスクリーンショットはお控えください。またそれらの二次利用もご遠慮ください。
※プログラムは予告なく変更となる場合がございます。
※当日の進行状況により、各演題の開始時間が前後する場合がございます。

 

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本セミナーに関するお問い合わせ先

パーキンエルマー合同会社
営業本部 セミナー担当
Email: PKJ_Marcom@perkinelmer.com