食品偽造を見破る技術 | Stories - PerkinElmer Japan

食品偽造を見破る技術

Adulterant Screen™ quickly detects food adulteration 

背景

それは先進国の人々が強烈な平手打ちをされたようなものでした。どのようにして馬肉が人々の食品供給プロセスに紛れ込んだのか?いまや先進国で食品偽造はありふれたことになりました。2008年の中国でのメラミン入りミルク事件により10万人以上の子供が病気になり、6名の子供が死亡に至りました。1 2013年にはインドでの給食への殺虫剤混入により、それ以上の子供が死亡しました。2 では、21世紀のヨーロッパではどうでしょうか?

2013年の馬肉混入事件は食物の粗悪化が世界的なものであると証明しました。 USA Todayは馬肉の産地をシステマチックに割り出したと伝えました。数週間のうちに調査員はスウェーデンのミートボールからバーガー類まで多くは西ヨーロッパのありとあらゆる食品に馬肉が混入されていることを突き止めました。3

大西洋を越えたアメリカでは、食の専門家達が1ポンドの牛ひき肉は400頭以上もの牛の肉からなり、その生産地を確定することは困難であると認めています。“もしそこら中に馬肉があり、誰も調べないであろうとわかれば混入させてしまうのは容易なことでしょう。”とニューヨーク大学の食品学教授  Marion Nestle氏は語っています。4

現在、国際的な食品偽装や成分の偽装が次々と話題になっています。近い将来、利益率の悪い、高価なオリーブオイル、蜂蜜、魚、香辛料、ウィスキー、フルーツジュース、エナジードリンク、栄養補給食品も粗悪化していくでしょう。5 実際に、食品の粗悪化は進んでおり、米国薬局方協会(USP)では問題のありそうな食品偽装のデーターベースや検出方法などを蓄積しています。6

食品偽装検出の新手法

食品偽装の歴史は古く、新しくなったことと言えば食品偽装を装置により迅速に検出することができるようになったことです。パーキンエルマーのFTIRやFT-NIRと不純物スクリーニングソフトAdulterant Screenを組み合わせて使用することにより、食品の栄養価や成分の信ぴょう性を実に簡単なステップで検出することができます。面倒なサンプルの準備や科学的なバックグラウンドは必要ありません。洗練されたアルゴリズムが1分以内で既に搭載されているライブラリー内の不純物項目に該当するかどうかを赤色または緑色のライトでお知らせします。 これらの分析には正確性が求められており、食品会社のブランドイメージを左右する不純物の混入リスクを回避できることを示しています。

装置について

“The Adulterant Screen™ (不純物スクリーン)システムは不純物とそうでない物質のサンプルのスペクトルライブラリーを搭載しております。」パーキンエルマーの食品戦略シニアマネージャー Rob Packer氏は説明します。“更に今後のためにも、簡単に不純物ライブラリーを簡単に増やしていくことができるのです。” パーキンエルマーでは不純物の混入を阻止するため、食品会社と共にライブラリーの追加作業を続けています。

the Adulterant Screen 技術を支える多種多様なサンプルへの対応はパーキンエルマー社内の創薬部門から助言を受けています。 “人工的な化合物サンプルは変動することはあまりないのですが、自然物はそのようなわけにはいきません。例えば、UKの粉ミルクと中国やその他のほかの場所から入手した粉ミルクであっても、大差はないということです。 不純物混入スクリーニング検出測定は不純物として含まれる化合物の変動に、細心の注意を払って行わなければいけません。”

同じように重要なことは Adulterant Screen softwareが広範囲の定量モデルのサンプルであっても、不純物レベルの測定が可能であるということです。“このソフトは0.1% - 10% の範囲における不純物の検出が可能で、食品が液体状の牛乳、蜂蜜、メープルシロップ、コーヒー、オリーブオイル、ココアパウダーや香辛料でも検出が可能です。」
Packer氏は更にこう述べています。「知らないところで、私たちの食品はこのように不純物混入の検出を常に行なわれています。 このようなことが行われているという知識があれば、安心して食事ができると思います。」

 

参考文献
  1. Timeline: China milk scandal, BBC News, January 25, 2010.
  2. “Arab Spring” in India for Food Fraud?, Michigan State University, Food Fraud Initiative, July 2013.
  3. Horse meat found in IKEA meatballs, USA Today, February 2013.
  4. Ibid.
  5. What’s In Your Food? A Look at Food Fraud, Food Safety News, April 2015.
  6. U.S. Pharmacopeial Convention (USP) Food Fraud Database.

 

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