現在一般にTG-DTAと呼ばれている測定技法は、ミクロDTAとTGAの複合装置であり、数mg~数10mgといった少量のサンプルを用い、サンプルとリファレンスの温度差を取りサンプルの転移などの物理変化、分解などの化学変化を測定するミクロDTAをDTAと呼ぶことが多くなっています。STA 6000では全く新しいセンサー(SaTurnAセンサー)を用いることでDTAのノイズ低減の実現し、サンプル由来の挙動をより明確に測定することが可能です。また、DTAの原理はマクロDTAとして考案されており試料の流動などマクロDTAでなければ取得できない情報もあります。STA6000では同一装置を用いミクロDTAとマクロDTAの両方の利点を生かした測定が可能です。本アプリケーションノートではSTA6000のセンサーについて解説します。