示差走査熱量測定(DSC)はポリマーの熱物性解析に広く利用されています。DSC を用いると、熱可塑性樹脂における重要な特性が得られます。
ボトル、繊維、フイルム、容器、ハウジング、パイプおよびトレイのようなプラスチック製品の製造過程において、熱可塑性樹脂は溶融、冷却、結晶化の過程を経て熱成形されます。溶融加工されたプラスチックの挙動を理解し明確にするために、この冷却過程を材料の特性としてシミュレーション可能な、急冷測定ができるDSC が必要です。
このアプリケーションノートでは、入力補償DSC を用いて、プラスチック製電子レンジ用食品トレイの熱特性を調べました。