成長を続ける先端技術には、磁気特性、触媒特性、燐光特性など、独自の特性を持つ希土類元素(REEs)が応用されており、近年、REEs の需要は高まっています。先端技術への応用が進む中で、現代および未来の産業にとって、REEs は不可欠な元素と位置付けられています。そのため世界的に、多様な鉱物サンプル中のREEs 含有量を、ハイスループットで精確に評価できる分析ソリューションが求められています。
このアプリケーションノートでは、レーザーアブレーション-ICP質量分析法(LA-ICP-MS)による5 種類の鉱物認証標準物質(CRM)の分析事例について述べていきます。サンプルの前処理や装置の設定、検量線の他、使用したサンプルマトリックスにおける回収率、不確かさ、精確さ、精度および検出下限を決定するまでに至った分析アプローチについても説明します。