環境への関心が高まる中、大容量で長寿命、そしてリサイクルが可能なリチウム電池を搭載した機器が増えています。すべての製品と同様、リチウム電池においても安全性と性能は非常に重要ですが、電池の構成要素や製造過程で使用される材料の純度がそれらに関係してきます。
リチウム(Li)は自然界に存在します。採掘した鉱石から精製し、電池の製造に使用できるよう、さまざまな化合物にします。それに加え、リサイクルした電池からもリチウムが回収されています。リチウムが採掘もしくはリサイクルのいずれから得られたものでも、原材料 から中間体、そして最終製品に至るまで、その純度を管理する必要があります。ただし、最終用途と製造過程に応じて、求められる純度レベルは異なります。
このアプリケーションノートでは、NexION 2000 ICP-MS を使用したリチウム化合物中の不純物測定事例を報告します。