材料開発において、時間短縮は開発コストや不良解析に非常に重要です。耐熱性の検討においてTGA,材料のガス分析としてGC/MSが使用されますが,廃棄処理の確認を行う場合に情報が不足している可能性があります。近年、廃棄時の発生ガスが重要視されており、この発生ガス検討にはTG-MSが有効です。TG-MSなど、様々な測定技法を組合せたHyphenationシステムは一回の測定で多くの情報が得られ、単独でいくつかの測定技法を用いた場合と比較して同一条件で取得できる情報量が増え、開発や不良解析の時間短縮に有効です。本稿では、TGAとGC/MSの同時測定装置TG- GC/MSを使用した例を報告します。