乳幼児や小さい子供達は、環境汚染物質の暴露に対し非常に敏感です。微量の環境汚染物質摂取は、慢性的、あるいは一度だけであっても、脳の発達を含めた健康への悪影響があると考えられています。ベビーフードやジュース中への有害金属の混入経路は、汚染した土壌で栽培されたフルーツによるものなのか、製造工程によるものなのか管理する必要があります。本レポートでは、いくつかのフルーツジュースとフルーツピューレを実サンプルとして用い、微量有害金属分析における前処理方法から、定量値の妥当性の評価、検出下限値などについて紹介します。