化学繊維製のマスクは、使用上の注意や洗い方などがパッケージに記載されていますが、直接皮膚に触れるためマスクかぶれや臭いの問題が起こっています。素材にかかわらず、マスクに残留している化学物質を検査することがマスクを安心して使用するためのもう一つの方法と考えられることから、今回は不織布マスクからの揮発性有機化合物(VOC)を検出することを目的として、ヘッドスペーストラップサンプラー(以下トラップサンプラー)とガスクロマトグラフィー/ 質量分析計を用いた測定を行いました。トラップサンプラーの測定に際し、マスク分析に適したトラップチューブの検討も同時に行いました。