近年、フレックス燃料と呼ばれるエタノール濃度の高いガソリン混合燃料を使用する自動車の生産が増加しています。フレックス燃料は、温室効果ガス排出量の削減(ガソリン比40% 以上) や、従来の高濃度のエタノールガソリン混合車に比べて輸送・貯蔵時の揮発性・蒸気損失が少ないため、注目されています。一方で、フレックス燃料は、使用前にエタノールとメタノール含有量を分析し、品質評価を行う必要があります。2020 年に改定されたASTM D5501 は、150 m の炭化水素分析用カラム(DHA)を用いたフレックス燃料の分析に関するガイドラインが示されています。
このアプリケーションノートでは、ASTM D5501 に準拠したE85 の分析におけるパーキンエルマーGC 2400 システムの性能について説明します。