パーム油中のCl を測定する最も一般的な方法は、滴定法を利用した間接測定を行う専用の塩化物分析装置を使うことです。この滴定は、塩化物還元を利用したビフェニルナトリウム滴定や、酸化燃焼を使う微量電量滴定などによって行われます。しかしながら、精度と再現性は、サンプルと滴定のμLレベルの繰り返し導入のばらつきにも依存しています。どちらの変化も再現性と精度の低下につながります。
そこで今回は、パーキンエルマーAvio 220 Max ICP-OES を用いれば、簡単な液液抽出によってCl 測定が可能であることを紹介します。本アプリケーションノートではAvio 220 Max ICP-OES を用いた粗パーム油中のCl 分析について紹介します。