塗料メーカーでは自社製品の反射率測定を実施しています。この測定において、可視領域における色および近赤外領域における特性評価が重要です。特に、最も重要な特性は反射率です。塗料が熱を保つようにする場合、全反射率(TSR)は低くなるように設計されます。逆に、塗料で処理された表面の過熱を防止することであれば、高い全反射率になるように設計されます。
全反射率の計算には、まず反射率データを取得し、得られた各波長に対して太陽の重み係数を適用することが必要です。これら係数や計算方法は各種の規格(ASTM® G173 など)で得ることが可能です。これらの計算は、得られたデータと表計算ソフトウェアを使用することで実行できます。特にサンプル数が多い場合は面倒であり、結果が出来るだけ早く必要な品質管理部門などでは有効ではありません。
パーキンエルマーの紫外可視近赤外分光光度計を用いて、これらの測定を正確に行う方法をご紹介します。