硬化型の接着剤は、電子機器、使い捨て医療機器、さらには航空宇宙部品を含む幅広い製品に広く使用されています。シアノアクリレートは急速な硬化と高い接着強度を併せ持つため、最も多く使用される接着剤です。重合の進行は大気中の水分に依存する場合があり、硬化時間の短縮のために重合を活性化する添加剤が必要になる場合があります。
用途や物性によってさまざまな接着剤配合があるため、接着時間を最適化するには、硬化速度をモニタリングし、硬化のメカニズムを理解することが重要です。接着剤の硬化過程をFTIR で測定することで、硬化反応に関する様々な情報が得られます。
このアプリケーションでは、ATR 法(全反射法)測定が可能なユニバーサルATR アクセサリを備えたPerkinElmer Spectrum 3 FTIR 分光計を使用しました。データはSpectrum Timebase ソフトウェアを使用して収集および分析しました。