様々な製品やプロセスにおいて、工業ナノ粒子(Engineered Nanoparticles:ENPs)の使用が増加しています。そのため、ナノ粒子の環境への放出とその影響が懸念されています。植物は水や土を介して ENPs を取り込みますが、ENPs の植物への取り込みについては、ENPs が及ぼす環境影響の一つの側面として調べる必要があります。ENPs が農作物に取り込まれるとすれば、ENPs が人へばく露される可能性があるためです。
本実験では、植物試料からの ENPs の抽出方法を確立し SP-ICPMS測定を行うことを目標とし、手法が確立されたのちにトマト植物中の金ナノ粒子を測定することとしました。