大気汚染に関する懸念が急速に高まっていますが、そのほとんどが温室効果ガス、NOx やSOx のようなガス状汚染物質です。なかでも、大気浮遊粒子で特に小さなものは、ヒトの健康状態に影響を及ぼすことから、より注目されています。
大気浮遊粒子は一般的に、粒子のサイズ範囲により2 つの画分に分類されます。空気動力学径が10 μm 未満のものはPM10、同じく2.5 μm 未満のものはPM2.5 とされます。
本アプリケーションノートでは、アジアの異なる都市においてフィルター上に捕集したPM2.5 およびPM10 の無機成分分析手法およびその分析結果について解説します。