高沸点の有機物が分散して汚染された土壌の分析は、最も難しい分析の一つですが、その重要性はますます高まってきています。現在使われている分析技術として、溶媒抽出およびヘッドスペースを用いたクロマトグラフィーがありますが、それぞれ難しい面もあります。
まず、溶媒抽出ではサンプルの前処理に時間がかかります。ヘッドスペースでは200℃を超える温度でサンプルを加熱することは難しい為、汚染物質に含まれる難揮発性物質を分析することを難しくしています。
TG-IR 法(TG:熱重量測定)は前述の分析法で難しかった点を克服することができました。
このアプリケーションノートでは、TG-IR法を用いて汚染された土壌サンプルの分析を紹介します。