近年、海洋域あるいは陸域で劣化分解して微小化したマイクロプラスチックの一部が、風や台風などの自然現象により大気中に拡散し、地球の大気循環サイクルに取り込まれると考えられるようになってきました。
一方、大気中マイクロプラスチックが人体へ及ぼす影響に関する報告は多くありませんが、粒径2.5 μm 以下のいわゆるPM2.5 も人体への影響が懸念されています。このようなスケールのマイクロプラスチック粒子の吸引による健康リスクは、ほとんど何もわかっておらず、また、微小な大気中マイクロプラスチックの分析方法も確立していないのが現状です。
ATR イメージングは、高屈折率のATR クリスタルをサンプル表面に接触させてイメージング測定する分析方法です。1 回の測定で膨大な量の微小なマイクロプラスチックを高い空間分解能で検出できるため、微小な大気中マイクロプラスチックの測定に最適な分析手法です。
本アプリケーションノートでは、ATR イメージングを用いた微小なAMPs の分析解析方法をご紹介します。