飲料水中のヒ素の測定は、低濃度を正確に測定する必要があるため主にICP-MS が使用されます。一般的に、As は高い励起エネルギーであるためICP-OES では低濃度の測定ができず、飲料水中のヒ素分析にはそのままでは利用することができません。この問題を解決する唯一の方法は、As を還元剤(水素化ホウ素ナトリウム)とインラインで反応させガス状のAsH3 を測定する水素化物発生法を適用することです。
本アプリケーションノートではHydraMist サンプル導入システムを用いたAvio 550 Max ICP-OES の飲料水分析について紹介します。