Spectrum 3 FTIR/NIR/FIR フーリエ変換分光分析装置(近赤外/中赤外/遠赤外) - PerkinElmer Japan

Spectrum 3シリーズ フーリエ変換赤外分光分析装置
近赤外/中赤外/遠赤外

Spectrum 3 は、自動ビームスプリッタ切り替えユニットにより、 1台で3つのレンジ(NIR-MIR-FIR)をカバーすることで、サンプル分析の最適な波数範囲を拡張できます。
豊富なアクセサリによって、固体、液体、粉末、ゲル、ペースト、フィルム、さらにはガスサンプルなど、あらゆるサンプルの分析に対応することが可能です。

 

特長

今までにない体験を

Spectrum3 は、お客様が日々分析する中で最高性能が得られるように設計された高度な革新技術が搭載されています。

  • 新しいビームスプリッタで MIR 専用機の波長範囲を拡張
  • エクステンデットビームスプリッター(11,000 cm-1 ~ 375 cm-1
  • 長寿命な新しいダイオードレーザーを選択可能(オプション)
  • 比類のない長寿命と信頼性が高い干渉計
    10 年間のパーツ保証が付属しており、システム全体のメンテナンスも最小限で済みます。

 

 

業務効率の向上

PC に戻ることなく、機器の SmartPanel™ から分析を直接実行し、ルーチン分析を高速化します。
分析効率を高め、時間と労力を削減できます。
また、クラウド接続を介して、いつでも、どこでも、あらゆるデバイスからIRデータにアクセスすることで、各サイト間のデータ共有を簡単に実現します。

 

 

自動大気補正技術(AVC技術)

世界ではじめて大気の変化によるスペクトルへの妨害をリアルタイムで除去する機能を開発しました。
この機能は単なる水蒸気の差スペクトル法ではありません。窒素ガスや乾燥空気を使用せずに、大気の微小変化と波数シフトに対する補正項を自動計算し、光路に存在する水蒸気や CO2 の吸収バンドによる赤外スペクトルに対する妨害を補正するパーキンエルマー独自の技術です。

 

絶対校正技術(AVI技術)

AVI 技術とは絶対基準(メタンガス)により、測定間誤差を最小にする“絶対校正技術”です。赤外光源は点光源ではなく有限の大きさを持っているため、サンプル位置での赤外光の広がりがあり、同一機種であっても測定環境によっては波数位置がずれてしまいます。これは全ての FTIR でおこる現象です。このズレを、内蔵されているメタンガスを使用して自動測定し、HITRAN に登録されている高分解能メタンガスのデータベースと比較することにより、自動的に絶対校正へと導きます。右図は 5 台の FTIR を用意して HCl ガスのスペクトルを比較したものです。AVI 技術による補正を行うことにより、機器間の誤差はわずが 0.02 cm-1 におさえられます。

 

スペクトル検索ライブラリ(データベース)

FTIRで測定した試料の解析において、ライブラリ検索は最も重要な手法の一つです。
化合物・高分子・医薬品など約14,000スペクトルが付属します。

 

高速スキャンオプション

新しく開発した電子モジュールにより従来比で 10 倍速い高速スキャンを実現しました。(最大約 100 スキャン/秒 16 cm-1
新しくなった Spectrum10 Timebase ソフトウェアで制御し、柔軟な分析用途に対応可能です。

 

仕様​

  Spectrum 3
FTIR
Spectrum 3
NIR
Spectrum 3
MIR/NIR FTIR
Spectrum 3
MIR/FIR FTIR
Spectrum 3
NIR/MIR/FIR FTIR
光学系 乾燥密閉型構造、振動の影響を受けない光学系プレート、金コートミラー採用
光源 Downward-Looking光源
(初回納入時5年間保障)
タングステンハロゲン Downward-Looking光源

近赤外タングステンハロゲン光源

2種類の光源を同時装着可能(PC切り替え)
Downward-Looking光源 Downward-Looking光源

近赤外タングステンハロゲン光源

2種類の光源を同時装着可能(PC切り替え)
ビーム
スプリッタ(B/S)
中赤外KBr / Ge
(CsI バージョン、XR - ビームスプリッタ選択可能)
CaF2 中赤外KBr / Ge

近赤外CaF2

2種類のB/Sを同時装着可能(PC切り替え)
中赤外KBr / Ge

遠赤外Grid

2種類のB/Sを同時装着可能(PC切り替え)
近、中赤外KBr / Ge

遠赤外Grid

2種類のB/Sを同時装着可能(PC切り替え)
検出器 LiTaO3 (Standard Pack)、
FR-DTGS (Performance Pack)

MCT(オプション)

2種類の検出器を同時装着可能(PC切り替え)
近赤外用FR-DTGS FR-DTGS、
近赤外FR-DTGS

MCT(オプション)

2種類の検出器を同時装着可能(PC切り替え)
FR-DTGS、
遠赤外FR-DTGS

MCT(オプション)

2種類の検出器を同時装着可能(PC切り替え)
近中赤外LiTaO3
遠赤外FR-DTGS

MCT(オプション)

2種類の検出器を同時装着可能(PC切り替え)
測定波数
範囲
8300 ~ 350 cm-1
(KBr ビームスプリッタ)

7800 ~ 225 cm-1
(CsI ビームスプリッタ)

11000 ~ 375 cm-1
(Xレンジ - ビームスプリッタ)
14700 ~ 2000 cm-1

680 ~ 4800 nm
8300 ~ 350 cm-1
(KBr/Ge ビームスプリッタ)

14700 ~ 2000 cm-1
(CaF2 ビームスプリッタ)
8300 ~ 350 cm-1
(KBr/Ge ビームスプリッタ)

700 ~ 30 cm-1
(Grid ビームスプリッタ)
11000 ~ 375 cm-1
(KBr/Ge ビームスプリッタ)

700 ~ 30 cm-1
(Grid ビームスプリッタ)
サイズ・
重量
520 (幅) × 300 (高さ) × 600 (奥行) mm、 34 kg

 

オプション​

① 固体用オートサンプラ
固体剤専用のオートサンプラーです。最大 30サンプルをセット可能で、透過測定と反射測定を 1台で可能にします。
② 拡散反射
サンプルカップ位置が自動的に上下するオートフォーカス機能が搭載され、常に最適な状態で測定することができます。粉体、粘着性のあるサンプルの測定に最適です。
③ 液体シッパー
自動サンプリングにより、手作業による セル充填が不要。ソフトウェアを使用した汚染確認により、 分析エラーを低減します。
④ 多重反射型(水平)ATR
固体用にフラットトラフプレート、液体・ジェル状用には溝トラフプレートが用意されています。各種クリスタルが用意され、材質および入射角を自動認識しオートアライメントします。
⑤ TG-IRインターフェース
分解と燃焼による生成物の分析に最適です。独自のガス移送システムにより、高感度化 と汚染を最小限に低減します。
⑥ & ⑦ NIR用積分球
粉体・個体や、液体用の積分球アクセサリーです。ガラスバイアルやポリマーの袋に入れた試料をそのまま測定可能です。
⑧ 1回反射型ATR
トッププレートのクリスタル材料、反射 回数およびシリアル番号を自動認識します。加圧時の圧力をモニター可能で高い再現性 を実現します。
⑨ 液体プローブ
反応容 器内での直接測定が可能です。素早く容易に洗浄できるデザインです。
⑩ 固体プローブ
装置から最大 10 メートル離れた場所で 粉末や固体を測定可能です。スキャントリガーと LCD インターフェース を備えた高性能ハンドセットにより、連続 的なリモート操作が可能です。
⑪ 温調透過モジュール
サンプルの恒温測定が簡単に分析できます
⑫ TG-IRアクセサリ
試料室サイズにTGA天秤を組み合わせた新しいTG-IRアクセサリです。温度範囲:室温~800℃まで設定可能です。

 

その他豊富なアクセサリーをご用意しております。アクセサリーカタログをダウンロード可能です