会期中各日1テーマを取り上げ、そのテーマに関して、著名講師による基調講演と出展社によるプレゼンテーションを実施し、聴講者へソリューションを提供します。
テーマ
9月4日(水):パーソナルケア
9月5日(木):おいしさ評価
9月6日(金):接合と表面処理
会場
JASIS展示会場4ホール オープンソリューションフォーラム会場
定員:200名
聴講無料、要事前申込
パーキンエルマージャパンは、9月5日(木)のテーマ「おいしさ評価」にて発表することが決まりました。
講演日時 |
9月5日(木)15:25~15:50 |
タイトル |
「おいしさ」の見える化と機器分析
Gustatory Visualization with/by Various Analytical Results. |
概要 |
食品の安全や品質の管理、製品開発には高度な分析・解析手法が必要でしょうか?
分析機器から得られるおいしさに関する複雑で膨大な化学・物理特性を、簡単でありながら総合的に解析・分類する方法を紹介します。
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要旨 |

官能試験と計測データの関連

官能試験と計測データ群からの特徴の分類
食味由来のデータは膨大かつ複雑な要素で構成されており、主観的な食味(おいしさ)を客観化するのは容易でない。
今回、複雑な要素を持つ天然混合物の蜂蜜を例とし、種々の分析機器を用いて得られた結果と、食味官能試験を統合解析し、“主観的おいしさ”と“客観的計測データ”を視認する手法を試みたところ、明確かつ簡便に解析できるアプローチであると判断できたので紹介する。
分析機器は「物質の組成、性質、構造、状態等を定性的・定量的に測定する機械・器具又は装置」(日本分析機器工業会編、分析機器の手引き 2016)とされ、「もの」の特徴を客観的な指標(測定結果)として明示できるため、多種多様な用途に用いられる。様々な改良の進む分析機器から得られる情報量は増えており、単独の機器でも多くの特性情報を得ることができる。
使用者が多様な分析機器への理解を深めれば、より高度な解析が可能となるが、その結果の解析には時間を要し個人差も大きい。さらに複数の機器から得られた情報の統合解析は困難である。しかし、多くのデータを利用することにより、今までとは異なる観点からの解釈が可能になると期待される。
今回紹介する解析手法は、より簡単に試料の特徴を分類し、人の感じている“おいしさとは何か”を複数機器のデータ群から容易に導き出し利用するための手法である。食味判断に限らず試料の特徴を客観理解する技術であり応用範囲は広い。
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