タンパク質間相互作用を利用したスクリーニング手法 | ハイコンテンツアナリシス論文ピックアップ - PerkinElmer Japan

タンパク質間相互作用を利用したスクリーニング手法

Visualization and targeted disruption of protein interactions in living cells

Herce HD et al., Nat Communications 2013

キーワード: タンパク質タンパク質相互作用、スクリーニング手法、ライブセル

 

Operettaを使い、タンパク質タンパク質の相互作用を利用するin vivoのスクリーニング系を立ち上げました。

論文では、この系の有効性を示すため、p53とHDM2の相互作用を利用しています。GFP融合p53、mCherry融合HDM2タンパク質と共に、2つのドメインで構成された非蛍光タンパク質を細胞に発現させます。1つ目のドメインは、特定の部位に局在するためのドメイン(例えばDNAバインディングドメイン)、2つ目のドメインは抗GFPナノボディです。この非蛍光タンパク質により、GFP融合p53を特定の場所に局在します。もし、HDM2がGFPと同じ場所に局在しているのであれば、p53とHDM2が共局在していることがわかります。

著者らは、p53とHDM2の相互作用を阻害するNutlin 3を添加すると、数十秒のうちにHDM2シグナルの低下が見られることから、相互作用が解消されることを見出しました。一方で、同様にp53とHDM2の相互作用を阻害する薬剤として知られているRITAでは、HDM2シグナルは変化しませんでした。このことからRITAは、p53とHDM2の相互作用には影響しないことが示唆されました。

この結果は、以前NMRでとられたin vitroのデータと一致しています。このように、Operettaのイメージングを利用することで、細胞内で、タンパク質間の相互作用に影響を及ぼす化合物の影響を定量することが可能になります。さらに、この相互作用を利用した薬剤スクリーニングの可能性を著者らは指摘しています。

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