Glucagon-Like Peptide-1 (GLP-1) は、30から31アミノ酸からなるペプチドで、グルカゴン前駆体から生成され、栄養摂取に依存する調節機構において、小腸や大腸の腸管内分泌L細胞から分泌されます(いくつかのGLP-1は、膵α細胞や中枢神経系でも産生されます)。栄養を経口摂取した後、血中を循環するGLP-1量は短時間で速やかに増加し、空腹や食物摂取を抑制するための重要な役割を果たしています。また、インスリンの生合成と分泌の刺激や、膵臓ランゲルハンス島細胞の増殖、グルカゴンの分泌抑制などを経由する血中グルコースの恒常性維持においても、重要な役割を果たします。さらに、GLP-1は、視床下部下垂体系の機能や、有害な刺激に応答する中枢神経系を介したGLP-1活性化経路を制御します。血中を循環中のGLP-1は、Dipeptidyl peptidase IV (DP IV)によって速やかに不活性化されます。
AlphaLISA GLP-1(7-36 amide)アッセイキットは、血清または細胞培養液中のGLP-1(7-36 amide)を定量するためにデザインされたキットです。ヒトGLP-1 (7-36 amide)のアミノ酸配列は、マウス、ラット、モルモット、ウシ、ブタ、イヌ、オラウータンにおいて共通であるため、これらの動物種から調製されたサンプルを用いてアッセイを行うことが可能です。
測定感度・範囲
検出限界: 6 pg/mL
ダイナミックレンジ: 6 – 100,000 pg/mL
特異性
AlphaLISA GLP-1 (7-36 amide)キットは下記ターゲットにおいてテスト済みです。
Analyte |
Cross reactivity |
Chicken/Turkey GLP-1 (7-36amide) |
11.7% |
Human GLP-1 (7-37) |
0 % |
Human GLP-1 (1-36amide) |
95.4% |
Human GLP-1 (1-37) |
0 % |
Human GLP-1 (9-36amide) |
90.6% |
Human GLP-2 (1-34) |
3.7% |
製品名 |
パッケージ |
製品コード |
Human GLP-1 (7-36 amide) immunoassay kit |
100 assay points*
500 assay points*
5,000 assay points* |
AL359HV
AL359C
AL359F
|
Human GLP-1 (7-36 amide), lyophylized |
0.1 µg |
AL359S |
* 1 assay pointsは、推奨の試薬量(サンプル5µl, トータルボリューム50µl)で使用した場合の1ウェル分に相当します。