PCSK9は692アミノ酸からなる前駆体タンパク質コンバターゼで、分泌スブチラーゼファミリーのプロテイナーゼKサブファミリーに属しています。このタンパク質はコレステロールの恒常性制御において主要な機能を果たし、肝細胞、腎臓、間葉系細胞、回腸、大腸上皮細胞、胚性終脳神経細胞といった、増殖や分化能を持つ細胞で発現しています。PCSK9は、LDL受容体(LDLR)のEGF様リピートAドメインに結合し、LDLRの分解に必須となっています。LDLR量の低下は、結果として、LDLクリアランスを低下させ、高コレステロール血症を引き起こします。最近では、コレステロール量を低下させる方法として、PCSK9機能の抑制が研究されています。この遺伝子の変異は、常染色体優性家族性高コレステロール血症と関連付けられています。PCSK9はまた、皮質ニューロンの分化において機能している可能性があるとも考えらています。
AlphaLISA PCSK9 kitは、血清または細胞培養液中のヒトPCSK2を定量するためにデザインされたキットです。
測定感度・範囲
検出限界: 1,056 pg/mL (in AlpaLISA immunoassay buffer)
検出限界: 2,140 pg/mL (in FBS)
ダイナミックレンジ: 1,056 - 300,000 pg/mL (in AlphaLISA immunoassay buffer)
キット内容物
- AlphaLISA Acceptor beads coated with Anti-Analyte Antibody 1
- Streptavidin-coated Donor beads
- Biotinylated Anti-Analyte Antibody 2
- Lyophilized analyte
- AlphaLISA immunoassay buffer (10X)
*Lyophilized analyte および Buffer は別途購入も可能です。
製品名 |
パッケージ |
製品コード |
Human PCSK9 immunoassay kit |
500 assay points*
5,000 assay points* |
AL270C
AL270F |
Human PCSK9, lyophylized |
0.3 µg |
AL270S |
AlphaLISA immunoassay buffer, 10X |
10 mL
100 mL |
AL000C
AL000F |
* 1 assay pointsは、推奨の試薬量(サンプル5µl, トータルボリューム50µl)で使用した場合の1ウェル分に相当します。