神経軸策内の微小管結合タンパク質であるTAUは、微小管の重合や細胞骨格形成、軸策輸送に寄与しています。TAUには、352から441アミノ酸で構成される6種類のアイソフォームが存在することが知られており、単一遺伝子であるMAPTからスプライシングによって産生されます。TAUがリン酸化されると、チューブリンとの結合は阻害され、結果として微小管の減少を引き起こします。ヒトでは、過リン酸化TAUは、自己会合し、不溶性の凝集体を形成し(2本のらせん状フィラメント)、様々な疾患に関連することが知られています。Tauopathyとは、TAUの蓄積が関連する疾患の総称であり、中でもアルツハイマー病が最も有名です。TAUは、神経変性疾患のバイオマーカーであり、脳脊髄液におけるTAUの上昇はアルツハイマー病患者のほとんどで観察されています。
AlphaLISA TAUアッセイキットは、血清または細胞培養液中のヒトTAUを定量するためにデザインされたキットです。
測定感度・範囲
Lower detection limit in buffer: 14.3 pg/mL
Lower detection limit in serum: N/A
Higher detection limit: 300,000 pg/mL
キット内容物
- AlphaLISA Acceptor beads coated with Anti-Analyte Antibody 1
- Streptavidin-coated Donor beads
- Biotinylated Anti-Analyte Antibody 2
- Lyophilized analyte
- AlphaLISA HiBlock buffer (10X)
*Lyophilized analyte および Buffer は別途購入も可能です。
製品名 |
パッケージ |
製品コード |
Human Tau immunoassay kit |
500 assay points*
5,000 assay points* |
AL271C
AL271F |
Human Tau, lyophylized |
0.3 µg |
AL271S |
AlphaLISA HiBlock buffer, 10X |
10 mL
100 mL |
AL004C
AL004F |
* 1 assay pointsは、推奨の試薬量(サンプル5µl, トータルボリューム50µl)で使用した場合の1ウェル分に相当します。