ホタルルシフェラーゼ活性とウミシイタケルシフェラーゼ活性を同一のサンプルから連続的に測定できる、デュアルレポーターアッセイキットです。
デュアルレポーターは、下記を目的に用いられます。
- 実験精度の向上
試験レポーター遺伝子の活性を内部コントロールの活性で標準化し、細胞生存性やトランスフェクション効率、あるいは液量、細胞溶解率などに起因するばらつきを最小限に抑えます。
- 二種類のレポーター遺伝子アッセイ
二つの細胞内シグナル伝達調節機構を用いたアッセイを可能にします。
マイクロプレートで培養した細胞に、Passive Lysis Bufferを加え、振盪して細胞を溶解させます。ディスペンサーの付属した発光プレートリーダーを使用し、まずホタルルシフェラーゼ基質を添加して、ホタルルシフェラーゼレポーターを測定し、次にcoelenterazine(ウミシイタケルシフェラーゼ基質)を添加して、ウミシイタケルシフェラーゼレポーターを測定します(図1)。

図1: Twinliteアッセイ手順
どちらのレポーターでも酵素濃度に依存した直線性が得られます(図2)。

図2: ホタルルシフェラーゼとウミシイタケルシフェラーゼの直線範囲
特長
- Flashタイプアッセイのため、高感度化が望めます。
- 常温輸送・4 ℃保存
- 溶解後の基質が安定で、凍結融解を8 回繰返しても失活しません。22 ℃保存でも数日間は安定です(図3)。
図3: 溶解後の基質溶液の安定性
※画像をクリックすると拡大表示されます。
- 細胞溶解液中におけるルシフェラーゼが安定しています。細胞溶解後、22 ℃で6 時間経過してもルシフェラーゼ活性が90 %以上残存しています。
- DTTが含まれません。
- Coelenterazineの自家蛍光の影響が少ない、PerkinElmer独自のバッファーを使用しています。
キット内容
- 1 x Passive Lysis Solution (PLS)
- firelite plus Reconstitution Buffer
- firelite plus Lyophilized Substrate
- renlite plus Buffer
- 50 x renlite plus Substrate (Solution)