FT-IR FAQ一覧 - PerkinElmer Japan

FAQ -フーリエ変換赤外、近赤外分光分析-

Q1. パーキンエルマー製のFT-IRを使用しています。パソコンが古く、処理が遅いので、コンピュータを含めたバージョンアップを行いたいのですができますか?

可能です。パーキンエルマーのFT-IR はすべての機種において、最新のコンピュータで最新のソフトウェア"Spectrum"をご使用いただけます。また、ソフトウェアだけのバージョンアップも承ります。ただし、納品されているコンピュータの仕様により、メモリの増設などが必要になる場合がありますので、弊社サービス部までお問い合わせください。

 

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Q2. 水蒸気や炭酸ガスの影響を取り除くため、サンプル測定時にパージを行なっていますが、パージが安定するまで時間がかかり、効率が上がりません。何かよい方法はありませんか?

最新の"Spectrum"ソフトウェアは、自動大気補正機能(AVC機能)を搭載しており、パージをしなくても大気中の水蒸気、炭酸ガスの影響をリアルタイムに取り除くことができます。この機能は、Spectrum 100/ 100N には標準で装備されておりますが、 その他 System2000、Spectrum2000、SpectrumGX などのシリーズにおいてもソフトウェアをバージョンアップすることによりご使用いただけます。

 

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Q3. 装置の定期点検はどれくらいの頻度で、またどのような項目について確認すべきですか?

定期点検(OQ:Operational Qualification)は、一般的に6ヶ月、または1年毎に実施することを推奨しています。定期点検の項目は検出器のノイズ特性を確認するS/N試験やスタンダードサンプルによる波数の正確性などがあります。
また定期点検を実施する前に定期的な機器の保守作業 (PM:Preventative Qualification)を実施することが推奨されております。定期点検と合わせてご利用ください。
なお詳細につきましては弊社サービス部までお問い合わせください。

 

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Q4. 日本薬局方が改訂になりATR法も認可されたそうですが、測定範囲が4000cm-1~ 400cm-1になっています。ATR法で4000cm-1~400cm-1の測定範囲での確認が可能ですか?

可能です。KRS-5付きダイヤモンドクリスタルを用いてのユニバーサルATRアクセサリーをご利用ください。KRS-5レンズを利用することによって低波数範囲の制限を370cm-1まで広げることが可能になりました(図1)。 また日本薬局方対応の確認プログラムと合わせてご利用していただければ瞬時に医薬品の確認試験が可能になります。(図2)

図1:
図1

図2:確認試験ソフト

図2:確認試験ソフト

 

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Q5. FT-IRのMCT検出器のメンテナンスについて教えてください。

MCT検出器は素子が内部に取り付けられているデュワーの再排気作業が定期的に必要です。
デュワーの真空度が低下すると液体窒素の保持時間が短くなります。メンテナンスは使用頻度によって変わってきます (1~4年) が、ほぼ毎日ご使用されている場合は1年に1度のオーバーホールをお勧めいたします。
場合により検出器の交換が必要になります。

これらの詳細は弊社サービス部までお問い合わせください。

 

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Q6. Spectrum 100・Spectrum 100NのPlug & Playアクセサリーは従来のアクセサリーと比べてどのようなメリットがありますか?

Plug&Playアクセサリー

ユニバーサルATR

第一にサンプル室へ装着するとシリアルポートを通じてアクセサリーの種類を自動認識し、自動チェックが動作します。
第二にクリスタルの種類(ユニバーサルATR、ATR)、入射角度(ATR)を自動認識します。
また拡散反射では、最良のデータを得るために、サンプルの高さ調整を行います。 このように装着時に最適化を行う為、従来煩わしかったアライメントが不要となり、最高のデータを再現性良く、しかも使い手を選ばず測定結果が取得できます。
さらにPlug&Playアクセサリーで測定すると、取得スペクトルに使用アクセサリーが履歴として保存されます。

 

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Q7. 近赤外分光分析ではファイバーを用いた非破壊測定がよく聞かれますが他に便利なアクセサリーがあれば紹介してください。

錠剤や粉末などの測定に便利な積分球があります。 パーキンエルマーのFT-NIR、Spectrum 100N では専用の近赤外反射アクセサリー(Near IR Reflectance accesory :NIRA)が利用できます。 これを利用すると食品や医薬品などの確認試験や判別分析がアクセサリーをセットするだけで簡単に行えます。

NIRAアクセサリー NIRA アクセサリー

 

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