荷重って | 熱分析屋さんのつぶやき - PerkinElmer Japan

荷重って

今日はTMAでCTE(線膨張係数)の日です。サンプルの形状はいいのですが、なぜか針入してしまいます。TMAは荷重でデータが変わることがあります。こんなときは荷重0の測定がお勧めです。自立しないような試料の立て方を工夫して頑張っています。誰かに頼まれた試料であれば、こうして欲しいといえますが、自分の試料では考えるしかないですね。もちろん今回も自分の試料です。この“熱分析屋さんのつぶやき”には誰かの試料をこっそり載せるなんてことはしません、念のため。

ちなみに...
筆者の場合、自立しない様な薄いサンプルならAl容器に切り込みを入れて立てて使います。引張でも大丈夫ですが、長さが足りない時には荷重0でAl容器の切り込みに試料を差し込む手法をとっています。もちろんブランク測定してAl容器の膨張も考慮します。この方法だと長さが足りないものでもCTEの結果が出せますね。


(図)普通のAl容器です。

 


(図)カッターで2つの切り込みをいれました。

 


(図)シート状の5 mm x 9 mm の試料でもどちらの方向からも圧縮測定できますね。 

 

では、次回の“比熱の精度”でお会いしましょう。

 

 

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